本当は
自分の胸に
ピストルを向けられた時だけ
恐怖なのだ
だから
どこかの戦争で
景気がよくなることを
ひそかに希っているやからは
殺人も
強盗も
詐欺も
誘拐も
身に及ばななければ
くったくのない声で
話の種にするだけ
二十世紀末の銃口が
もれなく公平に
自分にむけられているのだと言うことを
いつも
忘れて
自分の胸に
ピストルを向けられた時だけ
恐怖なのだ
だから
どこかの戦争で
景気がよくなることを
ひそかに希っているやからは
殺人も
強盗も
詐欺も
誘拐も
身に及ばななければ
くったくのない声で
話の種にするだけ
二十世紀末の銃口が
もれなく公平に
自分にむけられているのだと言うことを
いつも
忘れて