自分はなにかにかまえている

あまえていなければ

こんなに

平安にいられるはずはない

食事

衣服

住居

何も支払わず

ただ食いつぶす虫の自分よ

けれども

他のどんな道もふさがれたている

上手にあまえ

愛らしくすがって

日々の安らぎを得よと自分は言う

でも

むっつりと返事もしない

あちらを向いている

もう一人の自分を

自分はどんなになだめればいいのか

そのすべてを

知らないでいる