有頂天にさせてくれるものがあったら

自分はそこにおぼれたい

呼ぶ者があっても

大きな声で答えない

撫でてくれるものがあったら

猫の様に目を細めてじゃれつきたい

いまは

はかない願望のために

いられるほどひもじい

どこからも

何もおこらない

ひっそりとしたこの秋

薄暗さを

全身で負っている

淋しい笑い

この世のはずれに立っている

青い鬼の様な

自分