木々は紅葉し

花畑には菊が咲きほこり

庭から見るわが家は、

明るい太陽に染まっている

九月のとある午後

珍しい風景を見る様に

自分は立ち止まる

それは溶けるほど優しく

振るえるほど美しく

まといつくほど暖かく

祈りの様に透明

ここは

身も心も輝かしさにまみれる

電話の中の一つの言葉によって

突き出された自分の世界

風景は

どの時も

在るのままに在るのに

自分は

時に美しかったり

時には幸福だったり

時には淋しかったりして

いつも変わった

風景の中にいる