自分はある時

自分の色を突き出し

物事の中心になること

人より前へ出る事をたくらみ

のびのびと自由にいられる事の

喜びからはじき出される

美しくありたい有能でありたい

誰にも真似の出来ない事を

したいと爪立ちをし

大地に足をつけていられることの

安心感からつきのけられる

不自然な姿勢でとられた世界で

かいない努力とも気付かず

かいない努力に自分をかりたて

コマの様に孤独な自転におぼれ

回転がすいじゃくしたとき

ふっと

目立たず平凡であることの幸福を発見し

普通であることのいかに素晴らしいかをさとるのだ

でも静かな日

自分はそこから出発せず

平凡であること普通であること

いつか

美しい罠に落ち込む