ほがらかに笑い

冗談も言っている

きらきら光る硝子の顔の奥は

ぽろぽろとこわれて

つくろいようもない

希望やよろこびをいっぱいのせた

テーブルの

陰にうずくまっている自分

どっぷりと

不信につかった

後頭部の

うすぐらいさみしさに

誰も気付かず

ガラスの顔だけを

見て通る人々は

開けない窓を見ては

幸せそうじゃないかと

残暑の太陽の様に

細い声で

つぶやいてゆく