ある日は燃えていた

向日葵の中心のように

黄色い炎に彩られて

あの日は美しかった

真っ赤な華の様に

夢が立ち上る中に

ほっかりといて

あの日は楽しかった

桃の様に

香り高い言葉を聴いて

砂浜に座って

あの日

ああ

もう帰らないあの日

砂をすくって見ても

華を摘んで見ても

今は凍る様な孤独が

しのび寄るだけ

あまりにもあまく

たおやかに匂っていたのに

あの日は

この寂寥の中を深くえぐって

もとえの静かさへと

向かってくれない