自分の大地だったとしても

空気だったとしても

貴女は大きすぎて

見えなかった

もう居ない

たったこらだけの言葉のもつ

意味の重さ

自分の立つ足もとは

ぐらぐらと定まらず

手を動かすと

手ごたえのない白々しい空気が

自分の

うつろを深くする

自分は

いま

見るのです

地は揺らぎ

寂しさで窒息しそうな自分を

そして

そして気付かぬほど大きかった

貴女の面影を