心のひと隅に

黒いかたまりの様に

貴女を失ったと言う

悲しみがうずくまっている

今は

何を見ても

何を聞いても

ただわずらわしい

それより

その黒いかたまりを見つけて

じいっとしている方がいい

そこにはまだ

楽しかった思い出や

夢の残がいが

絶望の影の中に

細菌の様に住んでいるから

人は

気晴らしをするという

そこをそのままおいて

どんな事をすれば

気が晴れたりするのだろう

自分には

外に目を移すことさえ

重苦しいのに