無の割れ目から

互いに出会いを確かめあった時

喜びは

体中に暖かく広がり

充実感にあふれ

目を輝かせた

そのとき

どうして別れの時を

思って見ることが出来るだろう

そして

別れが

互いの中に育った

愛や温もりまで

一緒に

持って行ってしまうと

想像できただろうか

けれども

出会いがあったばかりに

自分は減る

無かったものが

もともとに無くなるだけ

そう思うのに

自分は細くほそくそぜるのだ