なぜ

もう自分の貴女ではないのだろうか

貴女の手

顔  



すべてが

なんのか解りもなく

貴女なのに

そしてこんなに身近くいるのに

貴女である

自分はどこ

貴女の愛情に満ちた目差し

優しい心

ちょとした冗談

それらは

すべてに自分から遠く離れてしまった

貴女がいる

いまさらどこをつかんでも

貴女と呼ぶ事が出来るだろう

けれども

貴女の肉体に包まれて

遠くを思っている

自分がいる