人も家も犬も

空色のたそがれの中に浮かんでいる

なに故に

心がこんなにうきうきと

空色にして明るいのだろう

そして

いったい

この明るさはどこから来るのか

心の中をさがしても

それとは解らない安らかさ

快い匂いに包まれて居るような

幸福感があるばかり

それは

身近くこの人が居ると言う事か

すればこの明るさも

この人が居なくなったら

一度に

裏返されるのもなのか

人の心の流れる先はわからない

それでも今は

この人と居るという

ぽおっと明るいおだやかさの中で

心を

花の様にひらいている