悩ませるのは

記憶がまだ

五月の風の在るから

きっとそうでしょう

張り詰めていた糸の中で

貴女が自分と混じった

肝心な事は

今まで見過ごしてた

自分の横を通りすぎて行った

それはまるで

あの五月の風の様

キスが痛かったのは初めだった

心の中から溢れたのは

唇をかんでまっていたときの

歯がゆさの欠片

でも 残す事はできないでしょう

だって自分は

記憶を引き上げて

行かないと