ケーキを食べたのではなかった

貴女の愛を食べたいのだ

服を着たのではない

貴女の慈しみをを着たのだ

自分は

贈られた洋服で身を包み

贈られたケーキを食べ

嬉しさで風船の様に膨らむ心を

押さえるのに骨を折った

暖炉の火は

自分の心に賑わいお添えた

暖かいのはそのせいばかりではない

こんな時は

火が無くてもほてり

水がなくなっても乾かない

この夜が

永遠にこのままずっと続けばいい

だが

むじひな御者に追い立てれる

電車の様に時は進み

時計は夜の十二時をさそうと

自分の胸の高鳴りをそのままに

この日も終わろうとしている