確かに今の自分は

いやしくなくとも今の自分は

心良く過ごした

この冬の日

頬をほてらして話す貴女の事

軽いいたずらや冗談に過ごした

あの事が

金のしずくの様に

ふっと深い無のかたわらを滴る

けれども

それすら時が過ぎれば薄れ



闇の世界をかい探る時

自分は飢えに飢えて一匹のけだもの

あるいは

母の乳房を探す乳飲み子の様に

ただ  
  
  ただ

内側から

満たしてくれる

 貴女の・・・・・・・

    探して・・・。