寝室の中へ

恋人をひきいれるような

太陽をみちびきいれるとき

それは

初めて

羞恥にそまる娘の様に

輝き始めるのだ

樹も

河も

鶏も

華も

光に染まり

息づきはしゃぎ

たわむれる風は

物のどよめきの中

いっそう華麗な光の角度を作り

そこには

分厚い闇の沈黙が

はぎとられた跡さえない

だた

物が定着するとき作る薄い影は

もともとそこが闇であることの不安なしっぽ

少しばかり土の下に手を入れると

そこにはこの真昼

太初の闇が

深々と横たわってい