海が

突き刺すような光を乗せて

ゆらゆらしている

木々が

さわさわと音立てる

遠い夏の日の栄光が

せめぎ合い

あわだちあって

少しずつ消える



すべてのものの終るとき

すべてのものの初まるとき

ああ秋は

身重になった果樹の

その実を

いっそう目立たせるとき