明るい道でした

どこもでも同じに

このまま続いているようでした

呼ばなければ誰もこない

ぶつからければ何もない

静かな道でした

そのなめらかな一本の歩いていると

自分はいつも一人ぼっちになる

だから

ここは自分のひもじさを安らわせることはできない

ああ

突き出した岩がほしい

切れ立つ断崖が欲しい

そこに立って

落ちるか

落ちないか

血の激流には青ざめてゆく

自分の空の中の

ひとつの星を見たい