どんなに賑やかな道であろうとも

自分は

自分の貝の中でたった一人だ

どれほどやさしい日差しに囲まれようとも

自分は自分の力で歩くしかない

どんなに近くにいようとも

誰の中へも入ってゆくことは出来ない

どんなに多くの道があろうとも

自分には自分の道しかない

自分が立ちどまると

群衆は

傍の自分を置いて

川のように流れる