自分の森の住んでいる獣たちは

いまは咆哮(ほうこう)することもなく

熱い舌をたらして息づいている

重い精神の森を支えて

自分を待って居るのは何であろうか

めぐってくる時間の

飛び出すための力

熱気おびて

森はいまふくらんでいる

しかし

自分の待っているものは何であろうか

自分はいま

はにかざるを得ない希望のために

語ることができない

でも

それを語る日

行為がそれを語ってくれる日

自分はいま

示して語ることのできないもののために

黙する森