さしのべられた手のように

一本の橋です

そこを渡って向こう側へ行くことも

こちら側にとどまることも

選んで決める事ができる

ひとつの橋です

その橋は

いつからか

不思議に優しい形となって

前方に現れ

自分にある決断を迫るのです

その橋の前で

わき上がってくるほのかな希望と

自我の重さをかかえて

じいっとたたずむとき

渡る自由と

渡れない自由により

より高く支えられた橋です

ああ

人類の希望と

疑惑をからませながら

永遠に新しい

生命の橋です