秋の空に

若い雲達が生まれた

ベビー服の様な純白で

あどけない雲達

自分はその

雲達の純枠さと

気ままな移行の美しさに魅せられて

しばしば話しかけるのだが

雲達のかれんな袖をつかもうとするのだが

しかし

雲達は

いつも平然と微笑さえ浮かべて

自分に背中をむけるのだ

ああ

茶目っ気な運命の神よ

雲達が秋空にの中に姿を消したとき

自分はまた

自分の小さな位置にもどり

すすけた空の広がりに

無抵抗の対比を強いられるを知っている

自分の摘み取られた魅力の翼を

若い雲達は無雑作に広げて

今日も秋空の中に

自由な移行を展開する