どんなに目を見張っても

決して広がりの果てを見ることは出来ない



同じ色に同じ平面に

自分は無視して横にわたる海

海海

海にむかうと徒労と拒絶された

運命の絶望感を意識する

自分の寄りかかるべき

何の具象もし示さない

そのごうまんな静かさと平行線

自分は憎いのだ掻き乱したいのだ

その平然とした静かさの傷口を

そうだ

自分の熱い血液で

ぐさりとどこか切りひらくことが出来るだろう

きっと

その底には

お前を支えれいる強勒な意志のがんしょうや

発刺とながれる情欲の潮流や

思索と野心の華やかな魚族の活動があるはずだ

だのに

あまりにも非情な青白い面を自分に見せるだけ

方頬に冷笑を浮かべながら

得体の知られない広さのまま

どこまでも

平行線でゆこうと言うのか