貴女がくれる 手紙に

貴女の街の風の匂いが

しなくなったね

以前なら

今朝見た空のこと

夕暮れの風のこと

真夜中の星のこと

書いてくれていたのに

少しずつ短くなって

おはようも 途切れがち

このまま

貴女は季節を忘れ

自分を忘れていくのかな

贈るね

風を

ビルの中でも感じて欲しいから

大好きだったよね

雲の流れる 大きな空が

貴女が自分を忘れても

自分が送る風

覚えていて欲しいから・・・・・