天井に映る

窓からの光りが

いつにない部屋の広さを示します

放射状に走る光のすじを眺めていたら

さっきまで目の前にあったことを

つい忘れてしまいました

ぼんやりな自分に怒るかと思いきや

仕事仲間もおんなじことに気付いたみたい

うれしそうに笑うのです

同じ価値観にであって

よろこぶべきはずだと思いながら

自分一人の秘密だったらと

前ほど大切なくなるのはどうしてでしょう