熟れた白桃の
ほのかな匂い
クリーム色の
傷つくような美しさ
夜明けのような
新鮮さを
そおっと貴女の方へさしむける
いつでも食べて下さいというような
この
無防備さ
貴女へと
こんなにもうれてしまった心
静かに
腐敗するだけの
残された時間のやるかたなさ
それでも
どうしていやるべもない貴女を
見つめたまま
自分は
いま
身動きできない


ほのかな匂い
クリーム色の
傷つくような美しさ
夜明けのような
新鮮さを
そおっと貴女の方へさしむける
いつでも食べて下さいというような
この
無防備さ
貴女へと
こんなにもうれてしまった心
静かに
腐敗するだけの
残された時間のやるかたなさ
それでも
どうしていやるべもない貴女を
見つめたまま
自分は
いま
身動きできない

