自分は一本の水中花
貴女の優しさを
どっつぷり吸い込んで
貴女の思いやりを
あつくあつく感じて
貴女の愛情にひたひたとつかって
けれども
貴女が自分に抱いている感情は
自分の作品に向けられているだけなのです
自分よ
貴女はまちがってはいけないのだ
いいえ充分わかっているのです
それでも貴女である優しい水は
片恋のさみしさを
忘れさせてくれるのです
自分は
かくも素直にぽっかりと
この愛という
錯覚の
美しい花びらを
ひらくことができるのです


貴女の優しさを
どっつぷり吸い込んで
貴女の思いやりを
あつくあつく感じて
貴女の愛情にひたひたとつかって
けれども
貴女が自分に抱いている感情は
自分の作品に向けられているだけなのです
自分よ
貴女はまちがってはいけないのだ
いいえ充分わかっているのです
それでも貴女である優しい水は
片恋のさみしさを
忘れさせてくれるのです
自分は
かくも素直にぽっかりと
この愛という
錯覚の
美しい花びらを
ひらくことができるのです

