向こうに

貴女が居ると思えば

この道を行く事が

なんと楽しいのでしょう

一日に何度もゆき

何度もどることか

自分は一輪の花のように

明るいこころを包んで

妖精のように

身軽く歩く

甘いものにつられてゆく

蟻のように一途だ

 あの建物

ああ  あそこだ  

そこだけに

陽が照っているようにまぶしい

あの戸をあければ

貴女が居ると思いながら

だんだん

距離をちぢめてゆく

この面映ゆさ