なぜ

もう自分の貴女ではないのだろう

貴女の手

    顔

    足


すべてが

なんの代わりもなく

貴女なのに

そしてこんなに身近くいるのに

貴女である

貴女はどこ

貴女の愛情に満ちた日差し

優しい心

ちょっとした冗談

それらは

すでに自分から遠くはなれてしまった

貴女がいる

いまさらどこをつかんでも

貴女を呼ぶ事ができるだろう

けれど

貴女の肉体に包まれて

遠くを思っている

貴女がいる