ケーキをたべたのではなかった

貴女の愛をたべたいのだ

服を着たいのではない

貴女の愛を着たいのだ

自分は

贈られた衣服で身を包み

贈られたケーキをたべ

うれしさで風船の様にふくらむ心を

おさえるのに、骨を折った

ヒーターの温風は

自分の心に賑わいを添え

暖かいのはそのせいばかりでなかった

こんなときは

火がなくてもほてり

水がなくても渇かない

こんな夜

永遠にこのままずっと続けばいいと

だが・・・・・・・・・・・

無慈悲なぎょうしゃに追いたてられる

河の流れの様に時は流れ

時計の針は夜十二時を指そうと・・・・・

自分の胸の高鳴りをそのままに

この日も終わろうとしている。