飢え

たしかに今の自分には

いやすくなくとも今の自分は

こころよくすごした

この冬の日

ほほをほてらして

話すあなたのこと

軽い冗談や

いたずらで過ごした

あのことが

金のしずくの様の

ふっと深い無の

かたわらをしたる

けれども

それさえ時がたち薄れ

夜

闇の世界をかいさぐる時も

自分は飢えたうえ

一匹のケダモノ

あるいは

母の愛情、探す幼児ように

ただ

　　ただ

内側を

満たしてくれるモノを

さがし続ける・・・・・・・・・。