本日は、N.ラベル落ちNO-2[♀]×(N.veitchii Bario産[♀]×
veitchii BE)[♂]の交配‐その1について紹介します。
①交配番号 :NO.95
②交配親 :N.ラベル落ちNO-2[♀]×(N.veitchii Bario産[♀]×veitchii BE[♂])[♂]
③交配日 :2024年12月24日
④採取日 :2025年5月22日
⑤播種日 :2025年6月24日
⑥発芽確認日:2025年9月5日
種子親のラベル落ち品種はjips殿で苗を購入した折、挿し穂をサービスしていただきました。挿し木は水挿しをしたものですが、気温が低下してくる時期の10月でしたので、発根するまでに半年近く経過した2012年4月でした。jips殿によると、高地性同士の交配種だそうですが、交配親は不詳との事でした。まあ、N.veitchiiは間違いなく掛かっているのではないかと思いますが…。暑さ寒さにも意外と平気なようですので、高地性同士の交配ではありますが、比較的強健種だと思います。
その後地際から発生した腋芽に良い感じのロアーが着いています。やっと本領発揮でしょうか。ストライプがとても美しいのと、最大の特徴は、嚢が完成して時間が経過しても殆ど襟が反り返らないことだと思います。
一方の花粉親は2014年4月にブログでお世話になっているITO氏より種子をお分け戴いたものです。本種子の種子親はBario産で、襟のストライプなしだそうです。
花粉親はボルネオエキゾチックス(BE)のveitchiiで、襟にストライプが入る優良個体と伺っています。
発芽自体とても優秀でほぼ殆どの種子が発芽してくれました。唯、その後の生育は思わしくありませんでした。やはり低地性種とは異なり中々難しいのでしょうか。取敢えず複数のセルトレイに植え替えて状況を観察後、少しずつビニールポットへ植替えしました。その後の生長も中々思わしくない状況が続いていました。我家で一番生長の早いものを2018年6月に4号プラ鉢に鉢増ししましたが、その後しばらくして急に調子を崩し逝ってしまいました( ノД`)シクシク…。結局他のセルトレイの個体も猛暑続きの中アウトになってしまい我が家では絶滅しました。
それから5年後の2023年にタメさん宅へ里子に出ていた個体の挿し木苗が出来たので送ってくれるとのありがたい申し出がありお譲り戴くことになりました。2023年10月に送っていただきこれまでは何とか生長しており昨年2024年12月に初めて開花しました。雄花でしたので、N.veitchii系と思われる交配種のN.ラベル落ちNO-2と交配したところ上手い具合に結実しました。播種後2か月少々で発芽が始まりました。果たしてどんな子になってくれるか判りませんが無事に育て上げたいものです。下段写真左から、
1.種子親のN.ラベル落ちNO-2(NO-2は我が家の個体識別番号)のロアー。幅
広の襟とストライプがとても美しい。一般的な品種では時間の経過とともに
リップは反り返る傾向が強いが、本種は反り返る事なくこのままの状態が続
く
2.花粉親のロアー。本種は下腹部が膨らみ良い感じのフォルムである。リップ
にはストイプが入らない様でBario産似かもしれない
3.蒴果と種子。種子親名がN.hirsuta(typical×squat)×veitchii Bario stripe
と記入さているが記入誤りで正しくはN.ラベル落ちNO-2である。概ね60
%前後の結実だろうか
1.こちらから四枚は本日2025年9月6日に撮ったもので、こちらは播種鉢
内の様子。ぼちぼち発芽してきたが用土の状態が良くない。今回も1か月近
く播種を失念しており、発芽するか不安であったが何とか発芽してきた様で
一寸(´▽`) ホッ。最近特に物忘れが酷く痴呆の始まりだろうか(・・?
2.左写真の下部やや左寄りの様子で、2芽は双葉が展開しており、右上部と右
下部は発芽が始まったばかりで未だせむし状である
3.右側面の様子。2芽双葉が展開してきておりその上部には1芽発芽が始まっ
たばかりの個体が見て取れる
4.こちらは鉢のほぼ真ん中の様子。3芽発芽し双葉が展開している。今後の生
長に期待したいものだ!(^^)!
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