本日は、(N.Prosperity×Dyeriana)×viking金魚の交配‐その6について紹介します。

①交配番号 :NO.74
②交配親  :(N.Prosperity×N.Dyeriana)[♀]×viking金魚[♂]
③交配日  :2018年10月3日
④採取日  :2019年1月16日
⑤播種日  :2019年2月6日
⑥発芽確認日:2019年4月8日

種子親のN.Prosperity×N.Dyerianaは、2014年2月に播種したもので、襟がダイエリアーナにやや似ているようで、比較的大きくなるタイプです。発芽~開花まで2年半程度でしたので、結構早かったように思います。3個体残しているうちの2個体で開花しました。もう1個体も別の花粉親と交配し、種子が採れ播種しています。
一方花粉親のN.viking 金魚は、2013年の11月に御厚意にしていただいているY氏より挿し木苗を戴きました。結構以前からの系統だそうで、特に形の良い嚢を着けてくれる優れモノとの事で、氏はその形から"金魚"と名付けられたそうです。確かに翼が発達して金魚のヒレみたいな感じになってきています。
この両種を交配してみました。強健であることは当然の事なのですが、どんな感じになってくれるでしょうか。襟と翼が大きめな寸胴タイプになってくれたらと思っていますが、2年後を期待しましょうか(^O^)。
今年2019年の8月に15個体をセルトレイに植付けましたが、一寸小さな苗でしたので、生長芳しからずの状態が続いていました。しかも、温室内に置けないため無加温の場所で管理していましたので、夜間の低温で少々くたびれモードになっていました。唯、春先になって気温が上昇してくると少し成長の兆しが見えてきましたので、ビニールポットに10個体程上げました。最初の頃は比較的生長が早そうでしたが現在は遅々としています。最終的にストライプの目立つ1個体を残しています。下段写真左から、

1.こちらは種子親のN.Prosperity×N.Dyerianaで、多少襟が大きくなる雰囲
  気だが、草体はさほど大きくはくない
2.こちらは花粉親のN.viking金魚。N.vikingでも古い系統の品種の様で、命
  名した通り翼が良く発達し、金魚のヒレのようになる秀逸種
3.2018年12月24日、やっと採取した蒴果と種子。結実はボチボチ良
  かった様だ

1.こちらから三枚は2019年4月8日に撮ったもので、こちらはこの時点
  での播種鉢内の様子。一寸見辛いかもしれないがボチボチ発芽してきてい
  る
2.播種鉢内の中央部をアップしたもの。この中では3芽程度確認できる
3.播種鉢内の左下部辺りをアップしたもの。4芽程発芽している。発芽しか
  けの種子もちらほら確認できる。主実の中央部からこんもりと盛り上がっ
  てきて後程双葉を展開する。丁度背虫みたいな感じ(^^;

1.2019年8月16日、一寸小さい実生だが一応15芽程セルトレイに植
  付けたところ
2.こちらから二枚は2019年12月22日に撮ったもので、こちらはセル
  トレイに植付けた個体のその後の様子。2個体は逝ってになってしまった。
  まともに育ちそうなのは10個体程度だろうか
3.苗を一寸アップしたところ。雨天で写りが悪く見え辛いのはご容赦の程
  m(_ _"m)。
  温室外での管理なので、捕虫嚢が少しずつ痛んできた様だ(:_;)。何とか
  数個体でも春まで持ち堪えて欲しいものだ

1.2020年4月19日、少し大きくなってきたので、取り敢えず4個体を
  ビニールポットに上げたところ
2.2020年5月5日、引き続き3個体をビニールポットに上げた様子。あ
  と3個体も上げたのだが、どうも撮っていなかった様だ

1.こちらから二枚は2020年6月21日に撮ったもので、こちらは右3個

  体と左上から2個体が本種
2.右3個体と左上から2、3番目の個体が本種。ビニールポットに上げたの
  と気温の上昇により生長は加速してきた様だ

1.こちらから三枚は2020年6月21日に撮ったもの。上の補虫袋は僅か
  にリップのエッヂ部に色が載っている。下の捕虫袋は斑模様が入っている
  様だ
2.ほぼグリーン一色で、僅かにリップのエッヂ部に色が載っている感じ
3.捕虫嚢表面には僅かに斑模様が入っており、リップのエッヂ部に色が載っ
  ている
4.こちらも左写真の捕虫嚢とは殆ど遜色ない様だ。唯、未だ本来の姿ではな
  いので、本領を発揮するのは来春から来夏にかけてだろうか

1.こちらから六枚は2021年10月22日に撮ったもので、こちらから四
  枚はNO-1個体。こちらは最初に4号プラ鉢に鉢増したものでこの時点での
  株姿。生長は遅々としている
2.二つ前に着いた捕虫嚢
3.一つ前に着いた捕虫嚢。結構色合いは濃く、白っぽい斑模様が少し入る様
  だ。リップにはストライプが発現している
4.最新の捕虫嚢。出来たてで一寸艶めかしい感じ。リップのストライプも割
  と鮮明の様である。この色合いは何となく好きだね(^^♪。柄色合いは種
  子親に、形は花粉親に似ている様だ
5.こちらは未だビニールポット植えのままのNO-2個体に着いた最新の捕虫嚢。
  今のところNO-1個体と遜色はない様だ
6.次に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。もう少ししたら完成するだろうか

1.こちらから六枚は2024年11月7日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。既に主茎は力尽きる寸前で風前の灯状態だ。地際から発生し
  てきた腋芽が僅かに生長している
2.こちらは力尽きそうな主茎に着いてた最新の捕虫嚢。多分これが見納めだ
  ろう
3.こちらは大きい方の腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。色合いは結構濃い様だ
4.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢
5.小さめの腋芽に着いた最新の捕虫嚢。出来立てなので色合いは薄いが多分
  時間と共に若干は濃くなるだろう
6.左写真の捕虫嚢のリップをアップしたところ。結構ストライプは良く判別
  できる様だ。ストライプ入りのN.vikingと云ったところだろうか

1.こちらから六枚は本日2025年8月8日に撮ったもので、こちらは現在
  の株姿。主茎は朽ち腋芽が2芽のみとなった
2.大きい方の腋芽に着いた最新の捕虫嚢。蓋が開いたばかりでリップは未だ
  完成していない
3.左写真の捕虫嚢の次に生長してきた蔓の先端部分。少しずつ膨らんできて
  いる様だ
4.小さい方の腋芽に着いた最新の捕虫嚢。何か出来はイマイチである(;^ω^)
5.左写真の捕虫嚢の次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。完成までもう少し
  と云ったところだろうか
6.左写真の捕虫嚢の赤ちゃんの次に生長を開始した雰囲気の蔓の先端部分。
  こちらは完成までに大分掛かりそうである

 

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