本日は、[Ｎ.hirsuta(typical×squat)×veitchii Bario str

本日は、[Ｎ.hirsuta(typical×squat)×veitchii Bario stripe][♀]×Mixta[♂]の交配‐その８について紹介します。

①交配番号　　：NO.86
②交配親　　　：[Ｎ.hirsuta(typical×squat)×veitchii Bario stripe]　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　[♀]×Mixta(N.northiana×maxima)[♂]
③交配日　　　：２０１８年１２月１日
④採取日　　　：２０１９年５月１２日
⑤播種日　　　：２０１９年５月１５日
⑥発芽確認日　：２０１９年１０月２６日

種子親の[Ｎ.hirsuta(typical×squat)×veitchii Bario stripe]は２０１５年３月にリベラルファームさんから入手したもので、中々大きくなりませんでしたが、２０１７年初夏辺りから徒長が始まり、２０１７年９月頃に初めて開花しました。そして昨年も無事に開花しましたので交配することにしました。本種は両親の中間よりもN.veitchii寄りでしょうか。大きめのリップにストライプが入りとても美しいと思います。高温にも比較的強く真夏はやや遮光すれば特に問題ないようです。
一方の花粉親のN.Mixtaは言わずもがなの品種で、N.northiana×maximaの交配になります。今から１００年以上前のビクトリア朝時代に作出された不朽の名品でしょう。
何処の植物園でもある品種の割にはあまり流通していませんよね。両親の特徴をとても良く引き継いだ個体で、襟のストライプがトレードマークでしょうか。唯、本種は真正の個体ではなく真正品は既に絶種しており、後にN.maximaをかけ戻したものが流通したとの話も聞きます。何れにせよ交配当初の個体なのかどうかは不詳の様です。
それに雌雄両個体が存在しています。余談ですが、我が家にも雌雄がありますので一昨年の夏sib-crossしたのですが、雌花の開花が一週間ほど早かったため結実には至りませんでした。今年に期待しましょう(^^;。
結実は思った程良くはなく、概ね３０％程度でしょうか。それでも結実している種実はしっかりとしており、播種して２ヶ月少々で１芽発芽しました。唯、その後何の音沙汰もなく２０１９年の１０月まで経ちました。１０月１９日に確認して見るとポツポツ発芽してきました。出来れば２０１９年中にセルトレイに上げて越冬させたいところでしたが一寸無理でした。その後冬季は温室内での場所が確保できず夜間無加温の場所で管理してきたせいで全く以って不作状態でした。唯、僅かながら残っている個体をビニールポットに上げました。
４号プラ鉢植えの２個体とビニールポット植えの４個体のみ生き残っていましたが、一昨年の夏NO-5個体が逝ってしまい他の個体も絶不調でしたので、最終的にはNO-1～NO-４の４個体のみ残すことにしました。
その後２０２１年春から新温室内で管理していますが、冬季はずっと愚図って一向に大きくなりませんでした。気温が上昇した春～秋にかけての生長を期待しましたが、
さっぱりで一向に大きくなりません( ;∀;)。今春以降に期待したいところですが…。下段写真左から、

１．種子親の[Ｎ.hirsuta(typical×squat)×veitchii Bario stripe]のロアー。
　　幅広の襟とストライプがとても美しいが、角張は殆ど無い様である
２．花粉親のロアー。リップは結構赤味が強くなるのでストライプは殆ど目立
　　たない
３．蒴果と種子。概ね３０％程度の結実であまり良くなかったが、種実は結構
　　ふっくらとした感じで種髪は長めである

１．こちらから３枚は２０１９年１０月２６日に撮ったもので、これは既に３
　　枚本葉が展開している。何時の間に^^;、既に２ケ月程度は経過している
　　様である
２．播種鉢内の上部辺りをアップ。上の芽は本葉が展開し始めた様で、下は発
　　芽して双葉が開き切った感じ
３．播種鉢内の中央部辺りをアップ。２芽発芽が確認できる。発芽して未だあ
　　まり時間が経過していないようだ。これ以外にもポツポツと発芽しかけて
　　いるよ～(^_-)-☆

１．こちらから三枚は２０２０年４月２０日に撮ったもので、中央二列の７個
　　が本種。何とかなりそうなのは５個体程度だろうか
２．取り敢えず４個体をビニールポットに上げた。これで少しは大きくなって
　　くれれば良いのだが果たして…。今は未だ海の物とも山の物とも(;'∀')
３．こちらは播種鉢内の様子。無加温の場所でほったらかしなっていたので全
　　滅かと思いきや多少の個体が生存していた。しかもルーペで確認したら今
　　頃発芽してきいるものもある＼(◎o◎)／！

１．こちらから六枚は２０２０年１０月１８日に撮ったもので、この春にビニ
　　ールポットに上げた個体。こちらはNO-1固体で、雰囲気はN.Mixtaっぽい
　　感じ
２．左写真NO-1個体の最新の捕虫嚢。まだまだ海の物とも山の物とも(￣∇￣;)
３．こちらはNO-2個体。葉身は多めで良く着袋しているが、株自体は小さめ
４．こちらはNO-3個体。大きさは全然大したことはない。ドロセラはトウカイ
　　エンシスだろうか、開花までしている(;'∀')
５．こちらはNO-4個体。こちらも同様に未だ小さい。成長は大分緩慢な様だ
６．こちらはNO-5個体。NO-1個体～NO-4個体より一ヶ月程後に植付けたものだ
　　が、一番元気が良い感じ(*^^)v。何れの個体も順調に育てば来夏辺りには
　　少しばかりは特徴が出てくるだろう

１．こちらから五枚は何れもNO-1個体。こちらから三枚は２０２１年３月８日
　　に撮ったもので、こちらはその時点での株姿。出来は全く以って良くない
２．植替えの為根鉢を外したところ。殆ど根も回っていない様だ
３．４号プラ鉢にミズゴケで植付けた様子。これで何とか大きく育って欲しい
　　ものだが果たしてどうなることやら
４．こちらから三枚は２０２１年４月１１日に撮ったもので、こちらはこの時
　　点での株姿。やっと葉身が１枚展開したって感じ(^_^)
５．最新の捕虫嚢。まだまだですな～^_^;
６．次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。雰囲気田的に少しは良くなりそうな
　　感じだ

１．こちらから五枚は何れもNO-2個体。こちらから三枚は２０２１年３月８日
　　に撮ったもので、こちらはその時点での株姿。こちらも大した出来ではな
　　い
２．植替えの為根鉢を外したところ。根は全くと云っていいほど回っていない
　　状態
３．４号プラ鉢にミズゴケで植付けた様子。何とかこの２個体は生き残って欲
　　しいものだ
４．こちらから三枚は２０２１年４月１１日に撮ったもので、こちらはこの時
　　点での株姿。葉身の展開は１.５枚って感じだろうか
５．一つ前に着いた捕虫嚢。何の特徴もありませんな～^_^;
６．最新の捕虫嚢。若干色付いてきた様で、僅かながら斑模様も確認できる

１．こちらから三枚は２０２１年４月１１日に撮ったもので、何れもビニール
　　ボット植え。こちらはNO-3個体
２．こちらはNO-4個体。めちゃ小さいが多少がっちりとしてきている感じもし
　　ないではないが…
３．こちらはNO-5個体。生長は兎に角遅々としているが、着袋は良い様である
　　これからの生長に期待しよう

１．こちらから五枚は２０２２年３月２０日に撮ったもので、こちらから二枚
　　はNO-1個体。こちらは現在の株姿だが、一向に大きくなっていない。夜間
　　１５℃前後では一寸厳しいのだろう。今後の気温上昇に伴い生長してくれ
　　ることを祈ろう
２．ずっと愚図っていたが漸く着袋し始めた。もう少ししたら完成するだろう
　　か
３．こちらから三枚はNO-2個体。こちらは現在の株姿だが相変わらず調子は悪
　　い様だ
４．一つ前に着いた捕虫嚢。まだまだ超babyだ(^^ゞ
５．最新の捕虫嚢。この時点で既にリップには僅かではあるがストライプが認
　　められる

１．こちらから六枚は２０２２年３月１９日に撮ったもので、こちらから三枚
　　はNO-3個体。こちらはこの時点での株姿。何となくN.Mixta寄りの様な違
　　うような…(^^;
２．最新の捕虫嚢。ふたが少し奇形の様だ。色合いは結構濃い感じだ
３．次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。間もなく完成しそうだ
４．こちらから三枚はNO-4個体。こちらはこの時点での株姿。生長は遅々とし
　　ている
５．一つ前に着いた捕虫嚢。それにしてもめっちゃ小さいネ(^^ゞ
６．最新の捕虫嚢。現時点ではNO-3個体よりも色合いは薄い様だ

１．こちらから三枚はNO-5個体。こちらはこの時点での株姿。NO-3個体と同様
　　比較的幅広の葉身が展開している
２．一つ前に着いた捕虫嚢。こちらも現時点で色合いは薄い
３．最新の捕虫嚢。本来の特徴ある姿になるまではまだまだ掛かりそうだね
４．こちらから三枚はNO-6個体。こちらはこの時点での株姿。他の個体は葉身
　　が結構赤くなるが、この個体は緑っぽくてやや細葉の様である
５．最新の捕虫嚢だが、色合いや柄も一番薄くて一寸slenderだ。小さいので
　　何とも言えないが、この個体はリップのストライプは未だ認められない

１．こちらから六枚は２０２３年２月２２日に撮ったもので、こちらから三枚
　　はNO-1個体。こちらはこの時点での株姿だが相変わらずである(*´ω｀*)
２．最新の捕虫嚢。結構slenderな感じでリップにはしっかりとストライプが
　　入る様である
３．次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。完成までにはまだ掛かりそうだ
４．こちらから三枚はNO-2個体。こちらはこの時点での株姿であるが、相変わ
　　らずの　体たらくだ(^_^;)
５．こちらは一つ前に着いた捕虫嚢
６．最新の捕虫嚢。NO-1個体と比べ今のところストライプはあまり鮮明ではな
　　さそう

１．こちらから六枚は２０２３年２月２２日に撮ったもので、こちらから三枚
　　はNO-3個体。こちらはこの時点での株姿。ビニールポットの個体では何と
　　なくましかな(^-^)
２．こちらは最新の捕虫嚢。イマイチだね～(;^ω^)
３．次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。めっちゃSquatな雰囲気になりそう
４．こちらから三枚はNO-4個体。まあボチボチって感じだろうか。早く４号プ
　　ラ鉢に上げたいところだが…
５．一つ前に着いた捕虫嚢。この個体は結構色合いが薄い様だ
６．最新の捕虫嚢。柄も少なめでリップのストライプも今のところ殆ど認めら
　　れない様だ

１．こちらから六枚は２０２３年１２月２３日に撮ったもので、こちらから三
　　枚はNO-1個体。こちらはこの時点での株姿だが相変わらず遅々としている
２．最新の捕虫嚢。ショボいね～(^^ゞ(^^ゞ
３．左写真の中嚢の次に生長してきた最新の捕虫嚢の赤ちゃん。多少ましにな
　　りそうな雰囲気が…(*^^*)
４．こちらから三枚はNO-2個体。こちらは現在のかぶすがただが、これも相変
　　わらずの体たらくだ
５．二つ前に着いた捕虫嚢。こちらもショボい
６．一つ前に着いた捕虫嚢。笑うしかないな(￣∇￣;)ハッハッハ。最新の捕
　　虫嚢はへしゃげてたので撮るのを止めた

１．こちらから六枚は２０２４年８月１５日に撮ったもので、こちらから三枚
　　は新温室内で管理しているNO-1個体。こちらはこの時点での株姿だが一向
　　に大きくなる兆しはない
２．最新の捕虫嚢。全く以てショボいね～
３．左写真の捕虫嚢の次に生長してきた最新の捕虫嚢の赤ちゃん。株は全くと
　　云って良いほど大きくならないが、着袋率は１００％である(^'^)
４．こちらから三枚は新温室内で管理しているNO-2個体。こちらは現在の株姿
　　だが、この猛暑のせいか悲惨な状態になっている(´；ω；`)ｳｯ…
５．こちらは最新の捕虫嚢だが、既にリップ辺りから朽ち始めている様だ
６．左写真の捕虫嚢の次に生長してきた最新の捕虫嚢の赤ちゃん。こちらも何
　　か蓋になる部分が変な感じだ

１．こちらから六枚は本日２０２５年４月１４日に撮ったもので、こちらから
　　三枚はNO-1個体。こちらは現在の株姿だが相変わらずである(;^ω^)
２．NO-1個体に着いた一つ前の捕虫嚢。出来は悪いがリップのストライプはあ
　　る程度目立つ様である
３．左写真の捕中嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。大分slenderではあるがスト
　　ライプは目立つ様だ
４．こちらから三枚はNO-2個体。こちらは現在の株姿たがNO-1個体と同様で出
　　来は悪い(;^ω^)
５．NO-2個体に着いた一つ前の捕虫嚢。色合いは僅かに赤味が出る
６．左写真の捕中嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。こちらもやや赤みが載る程度
　　である