本日は、N.veitchii Bario×northiana "konan"です。
①人工交配 :N.veitchii Bario×northiana、中川氏作出
②入手時期 :2018年9月
③入手元 :リベラルファーム殿
④生長度合 :遅い
⑤栽培難度 :普通?
⑥挿し木 :我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax1cm程度
⑧雌雄 :?、我が家での開花実績無し
種子親のN.veitchiiは、マニア垂涎の一品だと思います。Barioは、ボルネオ島サラワク州の山間部にある小さな村(でした。今は存在しないとの話を聞いたことがありま
したが、どうも現存する様です)で、東マレーシアに位置しインドネシアとの国境線に近い所です。あの耳たぶに大きな穴をあけて、でかい重そうなイヤリングをぶら下げている部族、クラビット族の居留地だそうです。地形的にBarioは2000m級の山々に囲まれた1000m程度の盆地です。従って気候も穏やかですが、朝夕は結構涼しくなる、そんな場所に自生している品種です。
一方、花粉親のN.northianaはボルネオ島クチン南方、Bau地域の標高0~500m辺りにかけて自生する低地性種です。非常に蒸し暑い環境で、朝夕には霧が立ちこめる
様な石灰岩質の崖や山肌に自生しています。こちらもとても襟が大きく美しいマニア垂涎の種ですが、やや気難しい品種だと思います。
この両親から生まれた個体ですので、素晴らしい美しく立派な襟を持った雄姿を見せてくれる事でしょう。本種は2018年の9月にぷりんさんより分譲していただいたもので、既に6年半程度経過しました。この組み合わせは過去に他のナーセリー等でも作出されていますが、こちらは果たしてどれくらいの大きさになってくれるのでしょうか。まあ、私に大した腕はありませんが、何はともあれ枯らさない様にしたいと思います。
生長は極めてチマチマ状態ですが、気温が低くなる時期でしたので何とか大丈夫でした。その後ずっとほったらかしの状態になっており、何時しか主茎は力尽き地際から
発生してきた腋芽が細々と生きていました。一昨年は例年以上の猛暑続きで高地性種およびその交配種は大分仏様になってしまいましたが、本種はかろうじて頑張ってくれました。しかし、昨夏は更に異常な猛暑と熱帯夜続きで枯死寸前にまでなってしまいました。10月以降になって夜温が少し低下してきたせいか何とか持ちこたえてくれた様でε-(´∀`*)ホッ。展開してきている新葉は徐々に生気を取り戻してきています。これからの生長に期待したいものです。下段写真左から、
1.入手当時の2018年9月21日に撮ったもので、やや小さめではあるが
がっちりとした草体で、捕虫嚢も着いている
2.2018年10月30日、我が家の環境に少し慣れてきたのか、漸く新し
い葉身が展開しつつある。唯、捕虫嚢は枯れてしまった
3.2018年12月18日、気温が低下してきたせいだろうか、あっという
間に調子を崩してきたよ~(ノД`)シクシク
1.2019年4月13日、この時点での株姿。気温が少しずつ上昇してきた
せいか、最新の葉身が僅かながらリーフジャンプしてきた様な…
2.こちらから二枚は2019年5月7日に撮ったもので、こちらはこの時点
での株姿。やはり僅かではあるがリーフジャンプしている感じ(^^♪
3.捕虫嚢の様子。ゴマ粒みたいに小さい^_^;。特徴は当然のことながら未だ
一切判らないが、これからの生長に期待したいものだ。時間を取って鉢増
しも必要だね(^.^)
1.こちらから三枚は2020年3月21日に撮ったもので、こちらは植替え
前の株姿。この冬季間無加温の場所で栽培していたせいか、全くと言って
良い程大きくなっていない(;´д`)トホホ
2.植替えの為根鉢を外した状態。根量も僅かである
3.4号プラ鉢に鉢増しした。これで少しは大きくなって欲しものだ
1.こちらから五枚は2023年9月12日に撮ったもので、こちらはこの時
点での株姿。前回の記事から3.5年も経過している(^_^;)。既に主茎
が朽ち果て残骸が無残に取り残されているよ~(;^ω^)
2.朽ち果てた主茎や葉柄などを取り除いたところ。少しはすっきりしたかな
異常な猛暑だったにも拘わらず状態はわりとましな様だ(*^^*)
3.二つ前に付いた捕虫嚢。猛暑のせいか全く呈をなしていないね。しかもボ
ケてて見辛いのはm(_ _"m)
4.左写真の捕虫嚢の次に着いた一つ前の捕虫嚢。更に状態は悪くなり蓋が矮
小化している
5.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。更にさらに酷い状態でリップ
すら形成されていないが形はピンポン玉みたいに丸いよ~(^^ゞ。これか
ら気温が低下してくるので少しはましになってくれるだろうか
1.こちらから五枚は2024年10月19日に撮ったもので、こちらはこの
時点での株姿。この猛暑で枯死寸前までなったが何とか生き延びた
2.枯れた捕虫嚢や枯葉を取り除いたところ。殆ど変わり映えはしない(^_^;)
3.一つ前に着いた捕虫嚢だが、既にリップ辺りから朽ち始めている様だ
4.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。もはや捕虫嚢の呈をなしてい
ない程の奇形だ(;^ω^)
5.次に生長を始めた蔓の先端部分だが、これも一寸怪しい感じになりそうで
ある
1.こちらから四枚は本日2025年3月23日に撮ったもので、こちらは現
在の株姿。昨夏の猛暑で瀕死状態だったがやっと復調してきた。高湿度を
確保していたのも良かったかな
2.復調してやっと新しい捕虫嚢が完成した。出来て間もない様で嚢表面が艶
々としている(*^。^*)
3.左写真の捕中嚢のリップをアップしたところ。僅かにストライプが見て取
れる
4.左写真の捕中嚢の次に生長してきつつある最新の葉身の蔓先端部分。無事
に完成してくれることを祈ろう
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