本日は、N.Facile Kotoです。

①人工交配 :N.Mastersiana'Purpurea'(sanguinea×khasiana)×thorelii、

       1979年、河瀬晃四郎氏作出
②入手時期 :2003年
③入手元  :jcps殿
④生長度合 :とても早い、1年で1.5m前後伸長
⑤栽培難度 :超簡単、低温、高温、乾燥に強い
⑥挿し木  :何れの方法でもほぼ100%発根
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax30cm前後
⑧雌雄   :♀、主として10~11月頃開花するが、不定期咲きの傾向が強い

本種は種子親のN.Mastersianaにきわめて良く似ていますが、生長度合いや嚢の大きさはそれ以上です。非常に強健種で真冬でも無暖房の廊下(3~4℃)でも、着袋しないものの十分越冬します。Facileとはフランス語で確か「簡単」という意味だったと記憶していますが、まさにその通り超簡単な品種ですね(#^^#)。
我が家では春から秋にかけて、行燈造りの数鉢を戸外で栽培していますが、30cm前後の袋がバンバン着き、良く日本カナヘビ、スズメバチ、蝿等が餌食になっています。
入りすぎると嚢の痛みが早いのと強烈な悪臭がして、消化液が手に着くと匂いが中々取れません。せめてスズメバチ位にして欲しいものですね。(#^.^#)
夏の間は温室内で栽培している個体に比べ生長度合いは早く、嚢も大きくなる傾向にあります。きっとお陽さんと本業の技で得た動物性たんぱく質の効果によるものでしょうかね(^_-)-☆。
現在温室のあちこちに蔓を伸ばし独壇場になってしまっています。毎年春秋にカットしてすっきりさせていますが、何時の間にか復活しています。小さめの他品種が日陰になってモヤシ化してしまいますので、一寸困りものではありますが…。
2021年の7月に少しだけ挿し木にしました。と云ってもコップに水挿ししていただけですが、結構な根量になっていましたので、2021年11月に2個体だけ鉢上げしました。既に着袋が始まっていました。最近は本種の需要がボチボチありますので、これから本格的に挿し木にしてみようと思います。本格的にやったら何十本の挿し穂が採れるのでしょうか。一寸恐ろしや~(^▽^;)。下段写真左から、

1.2011年9月26日、30cm程の苗を8号菊鉢に3株植えし2ケ月程度
  経過したもの。ボチボチ大きな嚢が付き始める。腋芽もちらほら発生し、ロ
  アーが確認できる
2.こちらは2011年10月2日に撮った別の個体で、8号菊鉢に植えて1年
  程経過した状態。腋芽が随分発生しブッシュ状態となり、結構鈴なりとなっ
  て見応えがあると思う
3.2011年11月20日、伸びすぎた茎を3ケ月程前にカットしたが、節の
  あちこちから腋芽が発生し、樹上のロアーが密生

1.2011年9月4日に撮ったもの、ミドルからアッパーへ向かっている所か
  嚢が完成して1ケ月弱だと思う
2.こちらもミドルからアッパー当たりの嚢で、2012年4月7日のもの。蓋
  が開いたばかりで艶がある
3.2012年5月3日、2m程伸長した茎に出来たアッパー。色彩が薄くなっ
  てくる
4.こちらは1m程度の茎に出来たミドルで、2011年11月19日に撮った
  もの。この大きさで28cm。気温が低下してきているので、まあ妥当な大
  きさか
5.2012年10月27日、腋芽の最初の頃に出来たロアー、本種はあまり二
  形性は示さない感じ
6.2011年10月4日、開き始めたばかりの花序。雌花だが本種は花粉が全
  く乗ってくれない状況で、一度も結実したことがない。不稔なのだろうか?
  我が家だけなのだろうか?

1.2013年4月17日、これで未だ25cm少々
2.2013年6月26日、腋芽の最初の頃に出来た未開のロアー。艶のある嚢
3.2013年7月2日、いよいよ蓋が開いた。とても色合いが濃い
4.2014年3月25日、この雰囲気のアッパーは、個人的に嗜好が高いかな
5.これから4枚は2015年1月1日に撮ったもの。こちらは温室内で育てて
  いるものでアッパー。気温の低下で少しずつショボくなってきているかも
6.これも温室内の株で、腋芽に出来たロアー。色合いはイマイチってところ
7.これは宅内の廊下で育てているもので、最低気温が4℃前後になるが、未だ
  着袋している。本種もN.Noboriryu同様、低温にも非常に強い品種
8.こちらも宅内の廊下で育てている個体のロアー。色合いは良くないが、未だ
  枯れずに状態保持している

1.2015年4月3日、気温の上昇、日照の強さと相まって徐々に大きくなっ
  てくる嚢。出来たてのアッパー
2.2015年4月26日、昨年末に挿し木したもので、既に根は5cm以上伸
  長している。一寸伸びすぎで鉢上げに苦労する
3.2015年11月24日、腋芽の下位に出来たロアーで、このムチムチっと
  感がPurpureaに良く似る
4.こちらから五枚は2015年12月20日に撮ったもので、こちらはアッパ
  ー。大分気温が低下してきているので、嚢も徐々にショボくなってくる。左
  の嚢で26cm程度しかなかった
5.腋芽にできたロアーだが、色合いはイマイチ
6.こちらのロアーは正面から撮ったもので、結構色合いが濃い
7.腋芽の最初に出来た超ロアー
8.こちらはミドルからアッパー寄りの嚢。本種はとても強健種で育て易く初心
  者の方には是非お薦めの品種であるが、兎に角生長がはやくジャングル化す
  るので、こまめにカットした方が良いかも

1.2016年4月8日、昨年の晩秋に水挿ししていたものをそのままにしてい
  たので、早速鉢上げすることにした
2.こちらから二枚は2016年4月28日に撮ったもので、こちらは2m程伸
  長した枝に付いたアッパー寄りの嚢
3.こちらは挿し木苗の腋芽に出来たロアー
4.2016年7月25日、こちらも挿し木苗の腋芽に出来たミドル辺りの嚢
5.2016年8月27日、挿し木苗に出来た嚢で、未だ株が小さいのでこれで
  24cm程度
6.こちらから二枚は2016年8月31日に撮ったもので、こちらは左写真の
  嚢のその後の様子
7.こちらは別の挿し木苗に出来た嚢で、こちらは更に小さく16cm程度

1.2016年9月16日、挿し木苗が成長しその腋芽に出来たロアー
2.こちらから四枚は2017年2月18日に撮ったもので、こちらは腋芽に出
  来たロアー。左奥に見えるロアーも本種のもの
3.こちらも別の腋芽に出来たロアー
4.こちらは挿し木苗に出来た一寸くたびれかけたアッパー
5.実場の嚢は出来て間もないアッパー。左は現在成長途中のアッパー
6.2017年5月3日、挿し木苗に出来たものだが、既にアッパーとなった
7.こちらから二枚は2017年9月21日に撮ったもので、こちらも挿し木苗
  に出来たアッパーだが、結構赤味が強い
8.次に成長してきつつあるアッパーの赤ちゃん

1.こちらから五枚は2018年3月11日に撮ったもので、こちらは挿し木苗
  が徒長した部分に着いたアッパー
2.こちらも挿し木苗が徒長した部分に着いたアッパーだが、何れも未だ小さい
  本種は気温が上昇するこれからバカでかくなってくるよ~
3.こちらは別の挿し木苗の腋芽がやや成長した枝に出来つつある、ミドル辺り
  の捕虫嚢の赤ちゃん
4.こちらは成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん
5.こちらも成長途中の捕虫嚢の赤ちゃんだが、至る所で嚢が成長してきている
  ので、この5~6月頃には見頃になってきそう(^O^)
6.2018年5月1日、アッパー寄りの捕虫嚢だが未だ小さい
7.2018年5月24日、こちらは色合いは大分薄くなってきたが、そこそこ
  大きなアッパーになった
8.2018年8月21日、結構濃いめのミドルからアッパー寄り(・・?

1.2018年9月5日、一寸小さめのロアーからミドル寄りの補虫嚢
2.こちらから七枚は2018年9月19日に撮ったもので、こちらは結構スレ
  ンダーなアッパー
3.腋芽に着いた最初の頃のロアー
4.このアッパーは結構色が残っているね(^^♪
5.挿し木苗の最初の頃に出来たロアー
6.こちらも挿し木苗の腋芽に着いたロアーだが、随分とスクワットな感じで色
  合いも濃い様だ
7.こちらは左端写真の捕虫嚢のその後の様子。若干赤味が増した感じだが大し
  て変わり様は無い
8.こちらは別の挿し木苗の腋芽に着いたもので、蓋が開いて間もないってとこ
  ろだろうか。ミドル寄りで、色合いはイマイチでslenderな感じ

1.2018年12月17日、徒長枝にも着いたアッパー。気温のでいかに伴い
  徐々に捕虫嚢はショボくなってくる
2.2019年1月12日、スレンダーで小振りになったアッパー
3.2019年1月15日、生長途中のアッパーで、間もなく完成しそうな感じ
4.2019年3月7日、光の春を謳歌し始めたか、気温も徐々に上がってくる
  ので、ボチボチ良い感じになってきた
5.こちらから四枚は2019年3月12日に撮ったもので、こちらは左写真の
  アッパーが完成した様子
6.こちらは別の個体(と云っても全てcloneだが)に着いたアッパー。色合いが
  一寸悪いね(^^;
7.出来て大分時間が経過したアッパー
8.昨年挿し木用でカットした枝から腋芽が成長し、それに着いたアッパー。毎
  年春と秋にバッサリカットしているが、直ぐにジャングルになってしまう。
  今春もバンバンカットしなければ!(^^)!

1.2019年7月2日、徒長した枝に着いたアッパー。大分大きくなってきた
  様だ
2.2019年7月4日、生長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。蓋になる部分のムチム
  チっと感が何か良いね~(*^^)v
3.こちらは完成してある程度時間が経ったアッパー。色合いが一寸掠れてきた
  感じ

1.こちらから四枚は2019年10月3日に撮ったもので、こちらは徒長枝に
  出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。既に蓋が開き始めリップのストライプが一
  寸見てとれる
2.完成して一寸時間が経ったアッパー。裏蓋の色合いがめっちゃ濃い
3.これは出来立てのアッパーで、結構スレンダーな感じ
4.出来て少し時間が経過したアッパーで、色合いが一寸悪くなってきている。
  背後に小さく見える捕虫嚢はN.Dashy Kotoのアッパー

1.こちらから六枚は2020年4月7日に撮ったもので、こちは1m程度徒長
  した枝に着いた最新のアッパー
2.こちらは別の徒長枝に着いたアッパー。ボチボチ大きくなってきた感じ(^^)
3.こちらは別の挿し木苗の徒長枝に着いたアッパー
4.生長途中の捕虫嚢の赤ちゃん
5.別の小谷出来つつある補虫嚢の赤ちゃんで、ボチボチ完成しそうな雰囲気
6.ボチボチ大きくなってきたアッパー。本種は順調にいけばまだまだでかい捕
  虫嚢を着けてくれるよ~(^^)v

1.こちらから六枚は2020年10月9日に撮ったもので、こちらは挿し木苗
  の徒長枝に着いたアッパー。出来て大分時間が経っているようで、色褪せて
  きている感じ
2.左写真の捕虫嚢と同じ徒長枝に着いた最新のアッパー。嚢自体は小さいが色
  合いは結構濃い目
3.こちらは別の徒長枝に着いた最新のアッパー
4.成長途中の捕虫嚢の薄ちゃん
5.こちらは別の挿し木苗の徒長枝に着いたアッパー。出来てある程度時間が経
  っている様で、リップは色が抜けた感じで白っぽい
6.左写真の捕虫嚢と同じ徒長枝に着いた最新のアッパー。一寸小さめだが中々
  良い感じ

1.2021年3月1日、僅かずつだが気温の上昇と光線量が増してきたので、
  少しずつ大きくなってきた。と云っても未だ小さいが(^^;
2.2021年3月24日、左は徒長枝に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。右は
  大分くたびれてきた老人(^^;
3.こちらから三枚は2021年4月14日に撮ったもので、こちらは挿し木苗
  の徒長枝に出来つつあるアッパーの赤ちゃん。気温の上昇と共に大分大きく
  なってきているねヽ(^o^)丿
4.別の徒長枝に着いたアッパー
5.こちらのアッパーは出来て大分経っているようで色褪せた感じ

1.こちらから五枚は2021年4月14日に撮ったもので、こちらは徒長枝に
  着いた出来てアッパー
2.別の挿し木苗の徒長枝に着いたアッパー。後方左右に写っている捕虫嚢も本
  種のもの
3.出来てのも無いアッパー。これは大分色付いているね。この捕虫嚢でおおよ
  そ28cm程度だ
  が、これから気温が上昇してくる6~7月の梅雨時が一番大きくなる
4.こちらは何か蓋がひしゃげた感じ(^^;
5.こちらは挿し木苗の徒長した枝の途中から発生してきた腋芽に出来つつある
  捕虫嚢の赤ちゃん。小さいが色合いは良さそうだ

1.こちらから六枚は2021年11月14日に撮ったもので、こちらは地際か
  ら発生した腋芽の最初の頃に着いたロアー
2.徒長枝の途中から発生した腋芽に着いた最初の頃の捕虫嚢
3.出来て既に大分時間が経過し老朽化した捕虫嚢(^^♪
4.ある程度徒長してきた枝に着いたもので、出来て1ヶ月程度経過した捕虫嚢
5.こちらは一寸バナナチックな雰囲気の捕虫嚢(#^.^#)
6.完成間近の捕虫嚢の赤ちゃん。蓋の部分が何かもっこりした感じだね~

1.こちらから六枚は2021年11月18日に撮ったもので、こちらはこの年
  の7月28日に水挿ししていた挿し穂の現在の状況。発根量が半端なくめっ
  ちゃゴワゴワとした感じ
2.根量が多かったので3号ビニールポットにミズゴケで植付けた様子
3.既に着袋も始まっており、蓋が開き始めたばかりの捕虫嚢
4.こちらは別の挿し穂の状況。これはまあまあの発根量
5.こちらは2.5号ビニールポットにミズゴケで植付けた様子
6.こちらも既に着袋が始まっており、完成して数日経過した捕虫嚢。新温室も
  又本種によってジャングル化するのだろうか)^o^(

1.こちらから二枚は2021年11月26日に撮ったもので、こちらは水挿し
  していたもので発根部分をアップ。大分発根している様なので植え替える事
  にした
2.2.5号ビニールポットにミズゴケで鉢上げした。この後2022年4月に
  里子にでたよ~(@^^)/~~~
3.こちらから三枚はの2022年5月12日に撮ったもので、こちらは旧温室
  内でジャングル化した徒長枝に着いたアッパー
4.こちらは別の枝の徒長枝に着いたもので、左写真のそれと比べ色合いは結構
  赤い様である
5.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん
6.こちらは2022年5月13日に撮ったもので、新温室内で管理しているも
  の。昨春挿し木した苗で、もうボチボチ里子にでる予定である

1.こちらから六枚は2022年11月21日に撮ったもので、こちらは旧温室
  内で管理している個体に着いた嚢三兄弟ヽ(^。^)ノ
2.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。完成までには未だ掛かるが、この
  時点でも結構大きい
3.こちらは別の個体に着いた捕虫嚢
4.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。結構slenderな雰囲気になって
  いる
5.こちらから二枚は新温室内で管理している2021年に挿し木した個体で我
  が家居残り組のもの。こちらは最新の捕虫嚢だが結構湾曲している(^▽^;)
6.次に生長してた来ている捕虫嚢の赤ちゃん。もうボチボチ完成しそうだねぇ

1.こちらから六枚は2023年10月5日に撮ったもので、こちらは新温室内
  で管理している挿し木苗に着いた最新の捕虫嚢
2.旧温室内で管理している個体の地際から発生してきた腋芽に着いた最初の超
  ロアー。めっちゃ可愛い(*^^*)
3.左写真の捕虫嚢の次に着いた追伸の捕虫嚢。既にslenderぎみ?(^_^;)
4.やや徒長してきた枝に着いた捕虫嚢
5.こちらは別の徒長枝に着いた捕虫嚢
6.徒長枝に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。ここ一週間最低温度がいきなり2
  0℃を切るようになりいささか小振りになってきた感じだ

1.こちらから六枚は23024年5月31日に撮ったもので、こちらは新温室
  内で管理している挿し木個体のもの。既に2m程度徒長した枝に着いた最新
  の捕虫嚢
2.左写真の個体の地際から発生してきた腋芽に着いた最新の捕虫嚢
3.旧温室内で管理している個体の徒長枝に着いた最新の捕虫嚢。大した大きさ
  ではない様だ
4.こちらは別の腋芽が徒長した枝に着いた最新の捕虫嚢。後ろに見える2つの
  捕虫嚢も本種のもの
5.こちらは更に別の腋芽が徒長した枝に着いたものだが、これは結構大きい様
  で30cm程あった
6.徒長枝の途中から発生してきた腋芽に着いた最新の捕虫嚢。未だ完成して間
  もない様である

1.こちらから六枚は本日2024年12月18日に撮ったもので、こちらから
  二枚は新温室内で管理している挿し木個体。地際から発生してきたばかりの
  腋芽に着いた最初の捕虫嚢。めっちゃ可愛い(*^。^*)
2.こちらは地際から発生してきた別の腋芽に着いた捕虫嚢。色合いがとても良
  い感じ(*^^*)
3.こちらから四枚は旧温室内で管理している個体。徒長枝に着いた一つ前の捕
  虫嚢。他の枝葉におしくらまんじゅうされ上部がややひしゃげている(^_^;)
4.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。こちらも他の枝葉が生長の邪魔
  をして湾曲している
5.徒長枝の途中から発生してきた腋芽に着いた捕虫嚢。出来立ての様である
6.徒長枝に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。何かめっちゃslender(^'^)

 

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