本日は、N.viking var boatform sib Green系×viking 金魚の交配‐その8について紹介します。
①交配番号 :NO.69
②交配親 :N.viking var boatform sib Green系[♀]×viking 金魚[♂]
③交配日 :2016年10月7日
④採取日 :2017年1月12日
⑤播種日 :2017年1月25日
⑥発芽確認日:2017年5月5日
種子親は、N.viking var boatform同士を掛け合わせたsib-crossで、ぷりんさんが作出されたものを2010年9月に分譲していただいたものです。嚢付きが良く、比較的大きくなり見応えがあります。それにN.vikingは兎に角花付きが良く種子がとても充実する傾向にありますので、交配親としてとても重宝します。
一方花粉親のN.viking 金魚は、2013年の11月に御厚意にしていただいているY氏より挿し木苗を戴きました。結構以前からの系統だそうで、特に形の良い嚢を付け
てくれる優れモノとの事で、氏はその形から"金魚"と名付けられたそうです。未だ完璧ではありませんが、確かに翼が発達して金魚のヒレみたいな感じになってきています。
この両種を交配sib-crossしてみました。強健であることは当然の事なのですが、どんな感じになってくれるでしょうか。あわよくば、金魚のヒレがどれだけ再現してくれ
るかなんですが、2年程経過すれば結果は判るでしょう。ってセルトレイへ上げたところまでは順調だったのですが、その後本種もドライアウトしてしまい播種鉢内の実生は全滅(´;ω;`)ウッ…。セルトレイの個体はギリギリセーフで3個体を失ったものの、他の個体は何とか生き残ってくれました。2020年7月にビニールポットから4号プラ鉢へ鉢上げしましたが、冬季は温室外栽培でしたので状態が悪いまま2021年に入ってしまいました。2021年の1月から温室に取り込めるようになりましたが、今だ以って状態は良くありません。昨夏はある程度生長してくれると思っていましたが、主茎は力尽き腋芽が細々と生きていますが力尽きそうな感じになってきました(^^ゞ。
今回は確認出来たNO-1個体について取り上げたいと思います。他の個体も何処かにある筈なのですが…。下段写真左から、
1.種子親のN.viking(Green系)系。N.vikingにしては赤みが少なく、嚢が
グリーンで翼が臙脂色、リップがやや赤く染まる感じで、形はやや縦長と
なるが、比較的大きな嚢を着けてくれる
2.N.viking(Green系)の雌花。結構花数は多い
3.花粉親のN.viking 金魚は、N.vikingでも古い系統の品種のようで、命名し
た通り翼が良く発達し、金魚のヒレのようになる秀逸種
4.N.viking 金魚の雄花。花穂はあまり立派ではなかったが、花粉の量は比較
的多かった
1.2016年11月1日、交配して1ヶ月弱だが、大分鞘が膨らんできた
様子
2.2017年1月13日に撮ったもので、前日に採取した蒴果と種子。結実
はとても良かった
3.こちらから三枚は発芽確認した2017年5月5日に撮ったもので、こち
らは播種鉢内の発芽の様子。一寸見辛いのはご容赦。m(_ _"m)
4.真中よりやや左上をアップしたもの。一寸ボケてるねぇ~(o_ _)o))
5.真中から真下の部分を90°時計回りに回転させてアップしたもの。双葉
が出ているもの以外にも発芽の兆候「背虫」状態もちらほら見られる。1
週間程前には全く発芽していなかったが、昨日見て\(◎o◎)/!。何時
の間にかボツボツと発芽してきている。それでも播種して3ヶ月以上経過
しており大分遅い様に思う。まあ、これから挽回挽回!(^^)!
1.2017年6月8日、播種鉢内のその後の様子。何とかほぼ無事に発芽し
てくれた様で、既に本葉が展開し始めている個体もある
2.2017年6月23日、20個体程先発でセルトレイに上げた様子。こち
らの品種もご多分に漏れず管理不手際により播種鉢の実生は全滅させてし
まった(ノД`)シクシク
3.こちらから二枚は2018年7月7日に撮ったもので、こちらは左写真の
その後の様子。ドライアウトさせてしまいあわやのところで灌水、3個体
を覗き辛うじて生き残った
4.全ての個体が成長捗々しからずであるが、若干良さそうな個体をビニール
ポットに上げたところ。多分6月中旬から下旬にかけて上げた筈だが撮っ
ていなかったのだろうか(・・?。一寸データが見つからなかった
1.こちらから三枚は2020年7月17日に撮ったもので、ビニールポット
のままずっとほったらかしになっていた。こちらは現在の株姿。一向に大
きくっていない^^;
2.植替えの為根鉢を外しところ。N.vikingの割には根張りは悪い様だ
3.4号プ鉢ミズゴケで植え付けところ。これで何とか大きくなって欲しもの。
これをNO-1個体として管理する
1.こちらから四枚は何れもNO-1個体のもの。こちは二つ前に着いたロアー。
唯のN.vikngの嚢って感じ
2.こちらは一つ前に着いたロアー。\(◎o◎)/!オォ~、蔓にwingが現れ
ているよ~
3.こちは最新のロアー。これにもwingがしっかりと現れている
4.次に成長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。これにもwingがしっかりと現れ
ており、どうも形質が固定している様に思う。今後の生長がとても楽しみ
である
1.こちらから三枚は2020年7月17日に撮ったもので、こちらの個体も
ビニールポットのままずっとほったらかしになっていた。こちらはこの時
点での株姿
2.植替えの為根鉢を外しところ。こちらはNO-1個体よりも多少根張りは良い
かも
3.4号プ鉢ミズゴケで植え付けところ。これをNO-2個体として管理する
1.こちらから四枚は何れもNO-1個体のもの。こちは二つ前に着いたロアー
2.こちらは一つ前に着いたロアー。これは蔓にwingは表れない様だ
3.こちは最新のロアー。wingは無いが何となく翼は立派になりそうな雰囲気
(^^)
4.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん
1.こちらから四枚は2021年6月12日に撮ったもので、何れもNO-1個体。
こちらはこの時点での株姿。相変わらず生長はチマチマ状態(^^;)
2.一つ前に着いた捕虫嚢。この1月~温室内管理となり、多少元気になって
きつつある様で、少しだけ良い感じの捕虫嚢が着いた。それにしても結構
口部が広い
3.最新の捕虫嚢。相変わらず口部は大きい様だが、思った程に翼は大きくな
い
4.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。これは…、蔓の根元部分だけだが若
干フリルが入っている(^^)/
1.こちらから四枚は2021年6月12日に撮ったもので、何れもNO-2固体。
こちらはこの時点での株姿。こちらはNO-1個体以上に出来は悪い様だ
2.一つ前に着いた捕虫嚢。この1月~温室内管理となり、多少元気になって
きつつある様だが、この一つ前に着いた捕虫嚢は未だめっちゃショボイま
まだ
3.最新の捕虫嚢。これもめっちゃショボイ(ノД`)シクシク
4.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。何となくまともな捕虫嚢が着きそう
な雰囲気になってきた
1.こちらから六枚はNO-1個体。こちらは2021年7月23日に撮ったもの
で、気温が大分上昇してきているのでボチボチ着袋しており良い感じにな
ってきた
2.暫く撮っていなかった様で、こちらは2022年8月31日に撮ったもの。
こちらはこの時点での株姿。主茎は既に力尽き地際から発生した腋芽が何
とか生長してきている状態
3.大きめの腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。足して二で割った感じだろうか
4.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新のもので、未だ蓋が開いて間もない感じ
だね
5.こちらは少し小さめの腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。色合いはやや赤味が
強い様だ
6.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新のもので、こちらは蓋が開いたばかりの
感じだ
1.こちらから六枚は2023年8月25日に撮ったもので、何れもNO-1個体。
こちらはこの時点での株姿。着袋は良いが生長は相変わらずである
2.先に発生した腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。翼は大して大きくない
3.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。出来て余り時間が経過してい
ないせいか色合いは悪いが、少しずつ赤みが増してくる
4.後に発生してきた腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。形はイマイチだが色合い
は結構濃い
5.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢
6.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。蓋が僅かに
開き始めた様である
1.こちらから六枚は2024年6月30日に撮ったもので、こちらはNO-1個
体の現在の株姿。相変わらずチマチマ状態であるが腋芽の萌芽と着袋は良
い様である
2.こちらは現主茎に着いた最新の捕虫嚢。蓋は小さく形もイマイチだ(^^ゞ
3.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。完成までに
はもう少し掛かりそうである
4.地際から発生してきた腋芽に着いた最新の捕虫嚢。こちらも出来は大して
変わらない
5.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。蔓は全体的
に赤味を帯びている
6.次に発生してきた腋芽に着いた最新の捕虫嚢。一寸判り辛いが押しくらま
んじゅうになりつつある
1.こちらから六枚は本日2024年12月13日に撮ったもので、こちらは
現在の株姿。相変わらず遅々とした生長である(^_^;)
2.こちらは現主茎に着いた一つ前の捕虫嚢。結構色合いは濃い様である
3.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。リップは赤みがあるが嚢表面
は薄い。時間の経過と共にもう少し濃くなる筈である
4.地際から発生してきた腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。こちらも結構赤味は
強い
5.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。出来立てで全体的に色合いは
薄いが多少は濃くなってくると思う
6.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。完成までに
は一寸掛かりそうである
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