本日は、(N.thorelii rubra×Fukakusa)×rafflesiana(NO-3)の交配‐その5について紹介します。
①交配番号 :NO.77
②交配親 :(N.thorelii rubra×Fukakusa)[♀]×rafflesiana(NO-3)[♂]
③交配日 :2018年10月9日
④採取日 :2019年1月28日
⑤播種日 :2019年3月28日
⑥発芽確認日:2019年5月16日
種子親のN.thorelii rubra×Fukakusaは、2013年10月に我が家で交配したオリジナル品種で、N.Fukakusa寄りのNO-1個体になります。この品種の中では生長が一番早く、おおよそ3年ほどで開花しました。その生長ぶりを買って種子親に選定しました!(^^)!。
N.thorelii rubra×Fukakusaの両親ですが、八丈島の日の出花壇殿由来のN.thorelii rubraは、植物体が全体的に赤くなるタイプで、特にロアーはとても美しくポチャポチャっとしています。一方N.Fukakusaは1964年に豊島正巳氏がN.rafflesianaとN.Dyerianaを交配して作出されたもので、N.rafflesiana寄りの品種です。両親ともに
強健ですので、本種も強健が売りでしょうか。
一方花粉親のN.rafflesiana(NO-3:我が家での個体識別呼称)は、赤褐色地で薄緑色の斑点が少し入る個体として入手しました。捕虫嚢はやや細長くなる美しい品種だと思います。特にアッパーになるとほぼグリーン一色ですが、とてもすらっとした感じでN.rafflesiana eleganceの雰囲気があります。幼体時の生育は概ねスローですが、ある
程度大きくなるに従いスピードアップしてくる様です。
この両種を交配してみました。何れもN.rafflesiana寄りの似たり寄ったりの雰囲気ですが、果たしてどんな子が出てくれるでしょうかね。隔世遺伝でN.Dyerianaの雰囲気
が少しでも出てくれれば面白いのですが、そう簡単にはいかないでしょう(^^;。
種子を採取してすぐに播種したと思っていたのですが、いつもの病気でついつい失念してしまっていたようです。2ヶ月遅れで播種しましたが、2ヶ月弱でボチボチ発芽してきました。唯、管理不足でまともそうな苗は5個体で、2020年4月に3個体をビニールポットへ上げ、その後2個体もポットに上げました。唯、何れも大した差は無い様で、現在4号プラ鉢に鉢増ししたのは2個体のみでしたが、本日現在NO-3固体のみ残しています。今後の生長に期待したいものですが、何年経っても一向に大きくなりませんが果たしてどうなることでしょうか(^^ゞ。下段写真左から、
1.こちらは種子親のN.thorelii rubra×Fukakusa。捕虫嚢はややN.rafflesiana
寄りの様である
2.花粉親のN.rafflesiana(NO-3)で、赤褐色地に薄緑色の斑点が少し入るすら
っとした美しい品種。アッパーはN.rafflesiana eleganceの雰囲気がある
3.蒴果と種子。雌花の花数が少なかったが、両親ともにN.rafflesiana系統で
もある為か結実はすこぶる良かった
1.2019年5月24日に撮った播種鉢の様子。少しずつではあるが発芽し
てきた。本種も消毒せずに播種したが、充実した種子だったせいか、種実
のカビも僅かで、これから雨後の竹の子になるやも…(^^♪
2.少しアップしたもので、ボチボチ発芽してきているのが判る
3.別の個所をアップしたもので、こちらのエリアも結構発芽してきている様
である。順調にいけば晩夏辺りにはセルトレイに植付け出来そう(^_-)-☆
1.2019年9月22日、取り敢えず10個体をセルトレイに上げた。その
後5個体も上げたが調子はイマイチだった
2.こちらは2020年4月3日に撮ったもので、この時点でのセルトレイ内
の様子。まともに育ちそうなのは3個体で、残りの7個体はこの先どうな
ることか…
1.少しだけ生長した個体をビニールポットに上げた。こちらをNO-1個体とし
て管理する。若干赤っぽい感じ
2.こちらをNO-2個体とする。こちらは全体的に殆どグリーンって感じだが、
これからどんな生長をするだろうか
3.こちらをNO-3個体とする。何とか無事に育って欲しいものだが…
1.こちらから五枚は2020年10月17日に撮ったもので、こちらは何れ
もNO-1個体。この個体は結構葉身が赤くなる感じ
2.一つ前に着いた捕虫嚢。翼が僅かに色付いてきた
3.最新の捕虫嚢。更に翼が結構赤くなってきている
4.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。この状態でも翼は色付いてきて
いるので、更に色合いが濃くなるかもしれない(^'^)
1.こちらから五枚は2020年10月17日に撮ったもので、こちらは何れ
もNO-2個体。この個体は葉身はほぼグリーン一色の様だ
2.一つ前に着いた捕虫嚢。嚢表面に僅かながらspotが現れてきている様だ
3.最新の捕虫嚢。更にspotが鮮明になってきている
4.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。この状態では未だグリーン一色
だね~
1.こちらから五枚は2020年10月17日に撮ったもので、こちらは何れ
もNO-3個体。この個体はほぼグリーン一色で、新芽は僅かに紅を射す感じ
2.一つ前に着いた捕虫嚢。この個体も白地に赤いspotが入る
3.最新の捕虫嚢。更にspotが鮮明になってきている様な…
4.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。この状態で既にspotは良く発現
している様だ
1.こちらから五枚は2020年10月17日に撮ったもので、こちらは何れ
もNO-4個体。この個体はNO-1個体に似て結構葉身が赤くなる感じ
2.一つ前に着いた捕虫嚢。翼が僅かに色付いてきたと共に嚢表面にspotも現
れてきている
3.最新の捕虫嚢。更に翼が結構赤くなってspotも明瞭になってきているよ~
(^O^)
4.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。未だめっちゃ小さくこの状態で
はグリーン一色にしか見えないが、何れ色付いてくるだろう
1.こちらから五枚は2020年10月17日に撮ったもので、こちらは何れ
もNO-5個体。この個体はNO-1個体と同様葉身はほぼグリーン一色の様だ
2.一つ前に着いた捕虫嚢。嚢表面にほんの僅かながらspotが発現している様
な…
3.最新の捕虫嚢。spotは若干目立ってきつつあるかな(・・?
4.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。未だめっちゃ小さくこの状態で
はグリーン一色にしか見えないね~
1.こちらから三枚は2021年3月10日に撮ったもので、こちらはNO-1個
体でこの時点での株姿。異常に葉身が赤い(^^;
2.植替えの為根鉢を外したところ。多少根は張っている感じ
3.4号プラ鉢に植付けたところ。これからの成長に期待したいものだ
4.こちらから二枚は2021年4月23日に撮ったもので、こちらはこの時
点での株姿。葉身も展開し着袋してきているので何とか活着してくれた雰
囲気ε-(´∀`*)ホッ
5.最新の捕虫嚢。斑模様が入り翼の部分が若干色付く様だ
1.こちらから三枚は2021年3月10日に撮ったもので、こちらはNO-2個
体でこの時点での株姿。NO-1個体と同一管理下だが、こちらの葉身は殆ど
赤味は無い様だ
2.植替えの為根鉢を外したところ。根数は少ない感じ
3.4号プラ鉢に植付けたところ
4.こちらから二枚は2021年4月23日に撮ったもので、こちらはこの時
点での株姿。葉身も展開し着袋してきているので、こちらも何とか活着し
てくれた雰囲気である
5.最新の捕虫嚢。NO-1個体と比べ若干色合いは薄い様だ。何れの個体もこれ
からどれ位化けてくれるか楽しみである
1.こちらから三枚は本日2024年8月30日に撮ったもので、何れもNO-3
個体。こちらは現在の株姿だが全くと云って良いほど大きくなっていない
2.最新の捕虫嚢。殆どN.rafflesianaって雰囲気だ
3.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。完成までには大分かかりそうである
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