本日は、N.viking var boatform(Large Red系)×
Kuchingensis Redの交配‐その11について紹介します。
①交配番号 :NO.52
②交配親 :N.viking var boatform(Large Red系)[♀]×Kuchingensis Red[♂]
③交配日 :2014年8月6日
④採取日 :2014年10月12日
⑤播種日 :2014年10月28日
⑥発芽確認日:2015年5月6日
種子親は、N.viking var boatform同士を掛け合わせたsib-crossで、ぷりんさんが作出されたものを2012年7月に分譲して戴いたものです。その名の通り、我が家に
4種ある内で一番大きな赤い嚢を付けてくれるもので、形も丸い個体です。N.vikingは兎に角花付きが良く種子がとても充実する傾向にありますので、交配親としてとて
も重宝します。
一方種子親は、N.ampullariaとN.mirabilisの自然交雑種で、非常に根張りが良く成長も早い育てやすい品種です。このRedは、N.Kuchingensisの中でも特に成長が早い様
です。
この2種を交配してみました。コンセプトとしては、やはり両親の強健さを引き継いだ品種である事、N.vikingとN.ampullariaの丸い形が最大限発現する事を目指しまし
たが、果たしてどんな子に育ってくれるでしょうか。何れも赤味の強い個体ですので、色合いについても一寸期待したいところです。が、現状はちっとも大きくならず色合いもショボい状態が続いています。まあ、2020年迄は冬場温室内に収納出来ず、室内の窓辺で管理していましたで、春以降の生長開始が遅く、初夏の時期になって漸く生長、着袋が始まった状況でした。植替えもしていませんで最近は気温の低下と共に大分ショボくなってきました。
同系統のN.viking var boatform ×sib(Green系)とKuchingensis Redを2013年9月に交配していますが、殆ど変化は無い様に思います。
本種は5ヶ月程度経過した3月末になっても一向に発芽せず、無理だと断念し鉢を処分するつもりでしたが、失念しそのまま放置していました。放置していたのを思い出し片付けようとしたところ、何と雨後の竹の子のように沢山発芽していました。発芽の生育状況からして、既に1ヶ月程度は経過しているものと推断します。半年弱して発芽してきたことになります。冬季我が家の夜温は15℃程度ですので、まあ時としてこういった事があります。暫く失念していた方が良いのかもしれませんね。(^∇^)
2015年の8月にセルトレイに25個体程植付したのですが、その後行方不明になってしまいました。何処を探しても見つからないのです。脳みそが腐ってしまいボケてしまってほかしたのでしょうか。それは無いと思うのですが、やはり出てきませんでした。致し方なくあきらめようとしましたが、播種鉢内に僅かな個体が残っていましたので、2016年の5月になってセルトレイへ10個体植付しました。随分数が減った勘定になりますが、設置場所もありませんので、まあ、程々の数といったところでしょうか。そして一寸早かったのですが、7月中旬にはビニールポットへ上げ、ボチボチになってきた2018年秋には里子に出て貰い、気づいたら3個体しか残っていませんでした^^;。
何時もでしたらビニールポットから鉢上げは3.5号若しくは4号鉢なのですが、今回は最初に植替えた個体は5号鉢にしてみました。思った通り生長はとんでもなく遅
々としており大した大きさにはなっていません。やはりいきなり大きな鉢に植えると、根が張るまでに時間を要し地上部の生長が遅れるのでしょう。何時もやらない事をやっては駄目だという教訓でしょうか。( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
その後プラ鉢への植替えもしていなかったようで、ブラッチックケースに入ったままでした。従ってビニールポットのままになっていましたので全くと云って良い程大きくなっていません。2021年の春にはプラ鉢へ鉢上げして生長を期待しましょう。と思っていたのですが、結局そのままになっていました。場所の問題もあり最終的には一番大きな5号鉢植えの個体のみ残すことにしました。
本種はある程度活着して勢いが出てくるととても腋芽の発生が良くなる様です。それと根部もN.vikingに似て塊根になる様です。果たして現在腋芽は何芽発生しているのでしょうか。一寸数えれる感じではありませんね~(^^;)。下段写真左から、
1.こちらは種子親のN.viking var boatform ×sib(Large Red系)で、結構
大きな丸みの強い嚢で色合もとても濃い系統
2.こちらが花粉親のN.Kuchingensis Red。本種もぷりんさんからお譲りいた
だいたもので、とても強健で育てやすい品種。ロアー~ミドル辺りまでは
良く着袋してくれる。アッパーはアンプに似て付きが悪くなる。これはミ
ドルの嚢
3.蒴果と種子。画像では一部の種子しか写していないが、結構沢山採れ結実
状態はとても良かった
1.2015年5月6日に撮ったもの。播種以降一向に発芽せずに無しの礫で、
すっかり諦めて片付けを失念していたが、急に思い出し片付けようと確認
してびっくり。いつの間にか沢山発芽してきていた
2.一寸拡大したものだが、これが限度。あちらこちらから雨後の竹の子のよ
うに発芽している。双葉の間から本葉が僅かに見え隠れしているので、発
芽して1か月前後経過していると推断される
1.2015年8月18日、第一陣として25個体をセルトレイに植付けした
ところ
2.2016年5月10日に撮ったもので、左の25個体植付したセルトレイ
が消えてしまった。(・・?なんぼ探しても無いのである。これはきっと神
隠しか。仕方ないので、未だ僅かに残っていた播種鉢内の実生を10個体
セルトレイに植付けしたもの
3.2016年7月14日、左写真の個体が徐々に大きくなってきたので、一
寸早いとは思ったが、ビニールポットへ鉢上げした
4.こちらは2016年8月4日、ビニールポットへ鉢上げした個体で、活着
した様子。徐々に光線量を増やしてきたので一寸だけがっちりとしてきた
かな果たして同系統の個体と違いはあるのか。大きくなったら比較してみ
よう
1.2016年9月14日、やっと次の3個体をビニールポットへ鉢上げした
ところ
2.2016年10月12日、同8月4日に鉢上げした個体のその後の様子。
左5個体が本種。ブラッチックケースに入れて管理しているが、ボチボチ
鉢増ししなければならない位になってきたよ~
3.2016年11月6日に撮った、左個体のその後
4.こちらから五枚は2017年3月1日に撮ったもので、こちらは最初に鉢
上げした5個体のその後。気温が低いので殆ど成長していない
5.こちらも多分最初に鉢上げした個体だと思う
6.こちらは写真右端の3個体のその後。やはり殆ど成長していない
7.こちらのロアーは全体的にくすんだ感じの赤色
8.こちらはまだら模様の赤色。何れにしても本来の姿ではない。ある程度大
きくなれば本来の色合いが出てくると思う。今月には何とか鉢増ししたい
もの
1.こちらから四枚は2017年4月26日に撮ったもので、こちらは一番大
きな個体で鉢増しすることにした
2.こちらは一つ前に着いたロアー
3.こちらは最新のロアー。色合いはボチボチ赤くなってきた様だね~
4.従来はビニールポットからの鉢増しは3.5号か4号なのだが、今回いき
なり5号鉢に植付けてみた
5.こちらから四枚は2017年11月29日に撮ったもので、こちらは一番
大きな個体を鉢増したもので、左写真の個体のその後。やはり思った通り
全然生長してくれない。いきなり大きな鉢に植えるのではなく、徐々に大
きな鉢にしていかないと根部の生長で精一杯となり、地上部が疎かになる。
やっと大きめの葉身を展開し始めた様だ。来春以降の成長に期待したいも
のだ
6.左写真の個体の地際を撮ったもので、既に腋芽が数芽発生しているよ~
7.一つ前に着いたロアー。朝から雨で中々上手くピントが合わない。この日
の写真は全てボケてしまったm(_ _"m)
8.こちらは最新のロアーだが色合いが悪いね
1.こちらから六枚は全て2017年11月29日に撮ったもので、こちらは
出来の悪い個体
2.一つ前に着いたロアーだが、色合いはイマイチ
3.こちらは最新のロアーで、色合いはボチボチ良い様だ
4.こちらの個体も生長芳しからずといったと米。唯、既に主芽と同じ位に腋
芽が育っている
5.主芽に着いた二つ前のロアー。色合いは結構ピンクっぽい感じ
6.同じく主芽に着い最新のロアーだが、色合いは殆ど白っぽいね^^;
1.こちらから八枚は何れも2019年1月25日に撮ったもので、3個体の
内2個体はビニールポットのままで据え置かれていた。従って全く大きく
なっていない。こちらをNO-1個体として管理する。若干リーフジャンプぎ
みだね
2.NO-1個体の最新の捕虫嚢。日陰に追いやられ全く発色がなってない
3.同じく一つ前に着いた捕虫嚢
4.二つ前に着いた捕虫嚢。本当にショボい状態だ( ;∀;)
5.こちらから四枚はNO-2個体として管理。こちらはこの時点での株姿。何と
か生きてるって感じ^_^;
6.最新の捕虫嚢。若干色合いは載っているが不細工な形(ΦωΦ)フフフ…
7.一つ前に着いた捕虫嚢。殆ど脱色している感じだねえ~
8.二つ前に着いた捕虫嚢。比較的お陽さんに当たっていた様だ
1.こちらから八枚は2019年7月19日に撮ったもので、こちらはビニー
ルポットに植付けていた個体をいきなり5号鉢に植付けた個体。気温の上
昇と共に少しずつ成長してきた
2.正面寄りから撮ったもの。冬場は室内の窓辺で管理しているせいで春の生
長開始が遅く、最近になって漸く成長・着袋が始まってきた
3.こちらは主茎に着いた最新の捕虫嚢。色合いはまあまあだろうか
4.主茎に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
5.二番目に発生した腋芽に着いた最新の捕虫嚢。一寸色合いは薄目だろうか。
少し班が入った感じに見える
6.二番目に発生した腋芽に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。これは色合いが
めっちゃ薄いね~
7.差か番目の腋芽に着いた最新の捕虫嚢。少し色合いは濃い感じ(*^^)v
8.最初に発生した腋芽に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。本種はとても腋芽
の発生が良い様で、生長自体とろいにも関わらず腋芽は既に4芽程発生し
ているよ~\(^o^)/
1.こちらから五枚は2019年11月13日に撮ったもので、こちらはこの
時点での株姿。いきなり5号鉢に植えた個体だが、漸く生長してきたって
感じかなε-(´∀`*)ホッ
2.主茎に着いた最新の捕虫嚢と一つ前に着いた捕虫嚢。色合い派まあまあっ
て感じだろう
3.こちらは腋芽に着いたロアー
4.こちらは別の腋芽に着いたロアー。これは何となく良い感じの色合い(*^^)v
5.主茎に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
1.こちらから五枚は2020年1月28日に撮ったもので、こちらはこの時
点での株姿。夜間低温になるにも関わらず、未だ着袋しているよ~(^^)v。
結構低温に強いみたいだね
2.株元を覗いたところ、オォ~\(◎o◎)/!何と更に腋芽が沢山萌芽して
いるではないか
3.主茎に着いた捕虫嚢だが、低温にも負けず未だ枯れる雰囲気は無い
4.こちらは地際から発生した腋芽に着いたロアー。こちらも未だ健在だ。左
写真の捕虫嚢もそうだが、僅かにリップにはストライプが現れている
5.こちらは別の腋芽に着いたロアー。色合いは大分薄いが、一寸はんなりと
した良い感じではないか(^^♪。本種も種子親のN.vikingに似て、捕虫袋
に強い光線が当たると色合いは薄くなる。袋掛けしたら真っ赤になったり
して( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
1.こちらから五枚は2020年9月3日に撮ったもので、こちらはこの時点
での株姿。地際から発生している腋芽は一体何芽あるのだろうか。結構ブ
ッシュ状(^o^)
2.腋芽に着いた最新の捕虫嚢。結構小さいかな(^^ゞ
3.生長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。色合い派悪いがこれから徐々に色付いてく
る筈
4.別のやや大きめの輪は芽に着いた捕虫嚢。色合い派まあまあの様だ。良く
見ると蜘蛛が獲物を横取りせんと待ち構えている(^o^)
5.こちらは地際から発生した小さめの腋芽に着いたロアー。色合いは結構赤
いかな)^o^(
1.こちらから五枚は2021年8月22日に撮ったもので、こちらは今春旧
温室整理時にひょっこり出てきた子苗。未だビニールポット植えの状態だ
ったので殆ど大きくなっていなかった。既に主茎は力尽き地際から腋芽が
数芽発生していたので、4号プラ鉢に鉢上げしたもの。少し元気になって
きた様で、5号大株とこの個体を維持することにした
2.葉身の上に鎮座している捕虫嚢ヽ(^o^)丿
3.形は一寸イマイチってとこだろうか。もう少し丸みがあれば良いのだが…
4.別の腋芽に着いた捕虫嚢。色合いは一寸濁った感じだろうか
5.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。鉢上げしたのでこれから爆発し
てくれることを祈ろう
1.こちらから五枚は2021年8月22日に撮ったもので、5号鉢に植付け
た大きな個体のこの時点での株姿。花穂が2本伸びて雄花が開花している。
それにしても腋芽は何本出てきているのだろうか(・・?良く判らない(^^;。
唯、着袋はイマイチかな
2.これは結構丸々とした感じだね(^^)
3.色合いはやや濃い目だが、丸々かんに欠けるかな
4.地際から発生した腋芽に着いたロアー
5.開花真っ盛りの雄花。花穂は2本発生してきている。他品種の雄花も次々
と開花しており、温室に居ると息が詰まりそう^_^;
1.こちらから六枚は2022年10月30日に撮ったもので、こちらは5号
鉢植えの一番大きな個体の現在の様子。腋芽は一体何芽(・・?
2.地際から発生してきた腋芽に着いた捕虫嚢。ずっと鉢増ししていないので
捕虫嚢は小さいが色合いはまあまあかな(^'^)
3.別の腋芽にできつつある捕虫嚢の赤ちゃん
4.別の腋芽に着いた最新の捕虫嚢
5.更に別の腋芽に着いた捕虫嚢。光の加減もあって色合いが一寸darkticな
感じ(^^;
6.こちらの捕虫嚢は結構まん丸な感じだが、多分枝葉に押さえつけられた状
態で生長したのではないだろうか
1.こちらから五枚はワン実2023年11月24日に撮ったもので、何れも
新温室内で管理している5号鉢に植付けた大きな個体のもの。こちらはや
や小さめの腋芽に着いた最新の捕虫嚢
2.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。もう少ししたら完成しそうだ
3.別の腋芽に着いた最新の捕虫嚢
4.更に別の腋芽に着いた捕虫嚢
5.こちらは更に別の腋芽に着いた捕虫嚢だが、何れも小さくて色合いも悪く
出来はイマイチだ。5号鉢に植え付けて一度も植替えしていないので当然
と云えば当然だが(^_^;)
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