本日は、N.ラベル落ちNO-2[♀]×(veitchii(L)×Miranda'Red)[♂]の交配‐その3について紹介します。
①交配番号 :NO.90
②交配親 :N.ラベル落ちNO-2[♀]×(veitchii(L)×Miranda'Red)[♂]
③交配日 :2020年12月25日
④採取日 :2021年5月1日
⑤播種日 :2021年5月3日
⑥発芽確認日:2021年6月23日
種子親のラベル落ち品種はjips殿で苗を購入した折、挿し穂をサービスしていただきました。挿し木は水挿しをしたものですが、気温が低下してくる時期の10月でしたので、発根するまでに半年近く経過した2012年4月でした。jips殿によると、高地性同士の交配種だそうですが、交配親は不詳との事でした。まあ、N.veitchiiは間違いなく掛かっているのではないかと思いますが…。暑さ寒さにも意外と平気なようですので、高地性同士の交配ではありますが、比較的強健種だと思います。最近になって地際から発生した腋芽に良い感じのロアーが着いています。やっと本領発揮でしょうか。ストライプがとても美しいのと、最大の特徴は、嚢が完成して時間が経過しても殆ど襟が反り返らないことだと思います。
一方の花粉親のN.veitchii(L)×Miranda'Redは、ぷりんさんオリジナルの品種で、StripeとRedのタイプを分譲していただいた内のRedです。本種は草姿、捕虫嚢の独得な襟等はN.veitchiiの特長を受け継ぎ、耐寒性、耐暑性はN.Mirandaから受け継いでいる様で、非常に両親の良い所が発現している素晴しい交配種だと思います。しかも暑さ、寒さにも強く育てやすい品種です。
この襟系2種を交配してみました。何れも立派なリップを持っていますので、大きめのリップが発現してくれることは間違いないと思いますが、リップにストライプが載るのか、又、捕虫嚢の色合いは(・・?等一寸期待したいところではあります(^o^)/。
鞘の数自体は少なかったのですが、種子は概ね40%程度の結実だった様に思います。播種後2ヶ月弱で発芽してきましたので比較的早かったのですが、その後はチマチマとしていましたが、昨秋辺りから成長の良い個体は本葉が数枚出てきていました。そこで2021年12月に15個体をセルトレイへ上げましたが、生長は遅々としています。後、ほったらかしになっていた播種鉢内の個体も何とか生き残っているものがありますので、何れセルトレイに上げたいものです。
今年の6~7月にかけて6個体程2号ビ二-ルポットに上げました。僅かずつではありますが生長してきていますので、来春以降に期待したいものです。下段写真左から、
1.種子親のN.ラベル落ちNO-2(NO-2は我が家の個体識別番号)のロアー。
幅広の襟とストライプがとても美しい。一般的な品種では時間の経過と共
にリップは反り返る傾向が強いが、本種は反り返る事なくまた、色合いも
濁ることなくこのままの状態が続く
2.花粉親のロアー寄りの捕虫嚢。とてもずっしり感があり、立派なリップは
深紅色となりとても美しい
3.蒴果と種子。概ね40%前後の結実
1.こちらから四枚は2021年9月15日に撮ったもので、こちらはこの時
点での播種鉢内の様子。発芽率はあまり良く無い様だ。既に数枚本葉が発
生しているものもあれば、発芽した手のものも見受けられる
2.播種鉢中央やや左上部辺りの様子をアップ。5芽発芽しており本葉が展開
してきているものもある。後発芽途中のものも1芽見受けられる
3.播種鉢左下部辺りの様子をアップ。5芽発芽しており、既に本葉が3枚発
生しているものと本葉の展開が始まった実生がある
4.播種鉢中央やや右上部辺りの様子をアップ。3芽発芽が確認できる。上と
下の個体は既に本葉が2枚展開している。真中の個体は双葉が3枚ある
1.2021年12月13日、取り敢えず15個体をセルトレイに上げたとこ
ろ。無事に大きくなって欲しいものだ
2.こちらから二枚は2022年4月24日に撮ったもので、こちらは左写真
のその後。若干大きくなってきているがイマイチだね~(^^;。2個体は逝
ってしまいそうだ
3.こちらは播種鉢内の様子。すっかりほったらかしになってしまっていたが
何とか生き残っているようなので、連休中にはセルトレイに上げたいな
1.こちらから二枚は2022年4月24日に撮ったもので、こちらは苗をア
ップで撮ったもの。まだまだ小さくて直径1cm程度だろうか
2.こちらは別の個体をアップ。今秋迄にビニールポットに上げれればベスト
だが…来春辺りになるかもしれない
3.2022年6月13日、この時点でのセルトレイ内の実生苗の様子。未だ
小さいがボチボチ2号ビニールポットに鉢上げする事にした
1.こちらから二枚は2022年6月13日に撮ったもので、セルトレイから
2号ビニールポットへ鉢上げしたもので、こちらはNO-1個体
2.こちらはNO-2個体。何れも極小だが無事に育ってくれるであろうか
3.2022年6月14日、この日は1個体のみ鉢上げしたものでこれはNO-3
個体。極小に違いはないが少しだけがっちりしている感じ
4.2022年6月16日、この日も1個体のみ鉢上げ。こちらはNO-4個体
5.2022年7月4日、この日の1個体のみ鉢上げした。こちらはNO-5個体
で、最新の葉身が僅かながらリーフジャンプしてきている感じ(^^)/
6.2022年7月20日、NO-6固体を鉢上げした。今のところ着袋率は10
0%の様だ
1.こちらから六枚は昨日2022年10月17日に撮ったもので、こちらは
NO-1個体のその後の様子。未だ小さいが大分ガッチリとしてきた感じ。捕
虫嚢も僅かに色付いてきている
2.NO-2固体。最新の葉身がややリーフジャンプしてきた様だ
3.NO-3固体。こちらもリーフジャンプが始まった様だ
4.NO-4固体。今にも逝ってしまいそうな感じだが、果たして上手い具合に育
ってくれるだろうか
5.こちらはNO-5固体。これは結構しっかりとしてきた感じヽ(^。^)ノ
6.NO-6個体。こちらは他の個体よりも小さいがしっかりとした感じではある。
何れも来春辺りには少しは見られる感じになって欲しいものだ
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