本日は、N.viking niceclone×viking 金魚の交配‐その8について紹介します。

①交配番号  :NO.70
②交配親    :N.viking niceclone[♀]×viking 金魚[♂]
③交配日    :2016年10月12日
④採取日    :2017年1月17日
⑤播種日      :2017年1月19日
⑥発芽確認日:2017年5月13日

種子親は2015年の9月に、御厚意にしていただいているHero's Pitcher Plants殿(旧八ヶ岳北杜洋蘭殿)より入手しました。販売リストの写真を確認していましたら、一寸雰囲気の違ったN.vikingの様な感じでしたので、即この目で確かめようと、場所も無いのに入手してしまいました!(^^)! 

ロアーの最初の頃のフリルがやや蔓の途中まで繋がっている感じですが、ある程度になると一般的な種と同様に嚢だけになります(⌒▽⌒)アハハ!。唯、一般的には翼の付き方が嚢に対してやや直角に着くことが多いのですが、本種は水平にべったりつくイメージです。嚢自体やや小振りですが、コロっとして結構リップが大きく、名前もnice cloneでとってもniceですね。(#^^#)
一方花粉親のN.viking 金魚は、2013年の11月に御厚意にしていただいている山田氏より挿し木苗を戴きました。結構以前からの系統だそうで、特に形の良い嚢を付けてくれる優れモノとの事で、氏はその形から"金魚"と名付けられたそうです。確かに翼が発達して金魚のヒレみたいな感じになってきています。
この両種を交配してみました。強健であることは当然の事なのですが、どんな感じになってくれるでしょうか。あわよくば、nicecloneの形状に金魚のヒレがどれだけ再現してくれるかなんですが(*^^)v。
発芽して既に4年2ヶ月程経過しました。本種は暫く発芽しなかったので一寸無理かなと諦めかけていたのですが、4ヶ月程度経過してやっと発芽が始まりました。鉢を処分しようかと思っていた矢先でしたので、ボツにせず良かったですε-(´∀`*)ホッ。特にこの交配は期待していますので、本当に良かったです。唯、期待通りの子になってくれるか、はたまたしっかりと維持管理できるかと言う心配はありますが…。今のところ何とか少しは残ってくれそうで、2017年の10月下旬に3個体程ビニールポットに上げました。
冬季は全くといって良いほど成長しませんでしたが、気温の上昇と共に漸く成長が始まりました。その後少しずつビニールポット上げしました。2019年春以降は多少生長してくれましたが、まだまだ本領発揮ではありませんでした。冬季の間は温室内で管理できずに無暖房の場所で管理していたため、成長開始が随分と遅くなり、暫くして漸く着袋してくれるようになりました。唯、捕虫袋は本領発揮ではありませんでした。昨秋くらいまでには何とか良い感じになってくれ増したが、気温の低下と共にショボくなりました(^^ゞ。
2018年数鉢を4号プラ鉢に砂利系用土で鉢増ししたのですが、全て★になってしまいました。どうも最近は砂利系で思ったようにいかないことが続いています。そこで、2019年夏はミズゴケで鉢増ししましたが、今のところ順調の様ですε-(´∀`*)ホッ。
最近は気温の上昇でボチボチ良い感じの捕虫嚢を着けてくれる様になりました。初秋辺りまでこのままどんどん着袋して欲しいものですね(^_-)-☆。下段写真左から、

1.こちらは種子親のN.viking niceclone。捕虫嚢はやや小振りだが水平に広がる翼と、
  比較的大きなリップが特徴的な品種。幼嚢には時々蔓の途中までフリルが入る
2.こちらは花粉親のN.viking金魚。N.vikingでも古い系統の品種のようで、命名した

  通り翼が良く発達し、金魚のヒレのようになる秀逸種
3.2017年1月17日、やっと採取した蒴果と種子。種子親の開花は二番花で花数

  が少なかったが結実はとても良かった

1.こちらから三枚は2017年5月13日に撮ったもので、こちらは播種鉢内の様子。
  一寸見辛いがボチボチ発芽し始めている
2.左播種鉢の真下部分を半時計方向に90度回してアップしたもの。双葉が展開し

  ているのは2芽程だが、他の種子から根徐々に発芽の兆候が見られる
3.左播種鉢の真上部分をアップしたもので、4芽程双葉が展開しており、それ以外

  にも発芽の兆候がちらほら窺える
4.2017年7月8日、播種鉢内の様子。結構しっかりとした芽が沢山出てきたよ~
  (^^♪

1.2017年7月8日、少しずつ大きくなってきたので、取り敢えず20個体程セルト
  レイに上げた
2.2017年10月23日、左写真の個体のその後の様子。少しずつだが大きくなって
  きてるよ~(^_-)-☆
3.2017年10月28日、取り敢えず大きめ(と云ってもショボいが…)の3個体を
  ビニールポットに鉢上げした様子
4.こちらは2017年11月10日に撮ったもので、左写真の個体のその後の様子。

  未だあまり時間が経過していないので殆ど変わりはないが、何となく活着してく

  れてそうな雰囲気

1.こちらから五枚は何れも2018年5月16日に撮ったもので、こちらは昨年11月
  にビニールポット上げした個体のその後。冬季ずっと愚図って一向に大きくなら

  なかったが、漸く大きくなり始めた感じ
2.左写真の左上個体をアップしたもの。一番小さい個体だが、何とか着袋してくれ

  ている
3.左端写真の右上個体をアップしたもの。こちらも左写真の個体と大差ない
4.左端写真の下個体をアップしたもの。こちらは少しリーフジャンプが始まった様だ。
  ミラピリス系は基本的に鋸葉だが、本種の実生は特にそれが顕著な様だ。何れ

  成長した暁にはどうなるのだろうか(・・?
5.セルトレイに植わったままの実生個体。ほったらかしのままなので一向に大きく

  なってないよ~(´;ω;`)ウゥゥ。今週末には全部ビニールポット上げしたいものだが…

1.2018年5月30日、取り敢えず3個体をビニールポットに植付けした様子
2.2018年6月6日、後ろの3個体が本種で引き続きビニールポットに植付けした

  もの
3.2018年7月26日、3個体をビニールポットに植付けした様子
4.2018年9月10日に撮ったもので、一番出来の良さそうな個体を4号プラ鉢に

  植付ける事にした。植付前の株姿
5.一つ前に着いたロアーの様子
6.こちらは最新のロアー。形色合いも中々良い感じ
7.植替えのため根鉢を外したところ。ボチボチ根が発生している感じ
8.4号プラ鉢に植付けた様子。唯、残念なことにこの個体を含め他の品種もそう

  だがこの時期に植え替えた全ての個体が枯れてしまった。こんなことは初めて

  で何でだろう(・・?

1.こちらから八枚は2019年4月4日に撮ったもので、こちらはビニールポット苗

  の様子。大して大きくはない個体だが、既に地際から複数腋芽が発生してきて

  いる
2.左個体の最新のロアー。まだまだ海の物とも山の物とも…
3.こち背の個体は地際からやっと小さな脇芽が発生してきたところで、成長イマ

  イチって感じだろうか
4.左写真の個体に着いた一つ前のロアー。結構色付いている感じ
5.左写真の個体に着いた最新のロアーだが、全く以って色付きが悪い
6.こちらの個体は腋芽がひしめき合っている状態\(^o^)/
7.左写真の個体の主茎に着いた最新のロアー。まだまだ色合いは…って感じ
8.左写真の個体の主茎に着いた一つ前のロアー。色合いは悪い。本種も日陰で

  出来た捕虫嚢は結構色付く様だ。他にも少しビニールポット植えの個体がある

  が、超期待している割には生長イマイチって感じ(:_;)

1.こちらから五枚は2019年7月27日に撮ったもので、こちらは植替え前のビニー
  ルポット植えの個体
2.左個体の一つ前に着いた捕虫嚢。未だ形はイマイチの様だ
3.こちらは同じく二つ前についた捕虫嚢
4.植替えの為根鉢を外したところ。大した発根量ではないかな
5.4号プラ鉢に植付けたところ。昨年まではすべてを砂利系用土で植付けていた

  が、殆ど枯れてしまったのでミズゴケに変更した。改めてこの個体をNO-1として

  管理する

1.こちらから四枚は何れもNO-1個体。こちらから三枚は2019年8月26日に撮っ

  たもので、こちらはこの時点での株姿。最新の葉身が多少リーフジャンプしてき

  ている様だ
2.一つ前に着いた捕虫嚢。色合いは一寸悪いね~
3.最新の捕虫嚢。これは若干色付いている。日陰で出来た補虫嚢はやはり色合

  いが濃い様だね
4.2019年10月9日に撮ったもので、こちらはこの時点での株姿。少し締まってき
  たかな。地際からは既に2芽腋芽が成長してきており着袋も始まっている

1.こちらから四枚は何れもNO-2個体。こちらから三枚は2019年8月26日に撮っ

  たもので、こちらはこの時点での株姿。この8月に鉢増しした個体なのだがその

  時の写真がなかった、きっと撮るのを失念していたのであろう
2.一つ前に着いた捕虫嚢。こちらも色合いは一寸悪い
3.最新の捕虫嚢。こちらはややスレンダーな感じだが若干色付きは良い様である
4.2019年10月9日に撮ったもので、こちらはこの時点での株姿。リーフジャンプ
  が始まった。地際から5mm程度の腋芽が顔を覗かせていたよ~(*^^)v

1.こちらから五枚はNO-1個体で、2020年6月9日に撮ったもの。こちらはこの時

  点での株姿。冬季無暖房の場所で管理してきたので生長開始が遅かったが、や

  っとここまでになった。地際から発生している腋芽もボチボチ状態で、これから晩

  秋にかけて鈴なりになってくれそうな予感(*^^)v
2.地際から発生した腋芽に着いた捕虫嚢。色合いはまあまあだが形は一寸不細

  工(・・?
3.こちらも地際から発生した腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。雰囲気的にはN.viking 

  nicecloneに近いかな(・・?
4.蓋が開いたばかりの捕虫嚢でリップは未だ完全に完成していない
5.次に成長してきている補虫袋の赤ちゃん。ここにきて着袋が加速してきているの

  でもう少ししたら鈴なりが期待できそう(^^)v

1.こちらから五枚はNO-2個体で、2020年6月9日に撮ったもの。こちらはこの時

  点での株姿。こちらも冬季無暖房の場所で管理してきたので生長開始が遅かっ

  たが、やっと成長してきた。地際からは腋芽が2芽発生し成長してきているよ~
2.株元の日陰の場所で着袋したロアー。日陰だと色合いが濃い様だ
3.地際から発生した腋芽に着いた捕虫嚢。一寸面長な雰囲気になるかも
4.こちらも地際から発生した腋芽に着いた最新の捕虫嚢でリップは未だ完成して

  いない
5.次に成長してきている捕虫袋の赤ちゃん。こちらの株もボチボチ着袋に力を入

  れてきているようで、梅雨明け後には鈴なりに近くなっているかも(^-^)

1.こちらから六枚は何れもNO-1個体。こちらは2020年7月30日に撮ったもので、
  主茎に着いたロアー。やや面長傾向だが、翼がほぼ180度水平に展開してい

  る様子は種子親のN.viking nicecloneの形質が良く現れている様である
2.2020年9月14日、ぼちぼち色合いが濃くなってきた感じ
3.こちらから四枚は本日2020年12月5日に撮ったもので、こちらは現在の株姿。
  主茎は一寸力尽きそうな感じだが、腋芽が徐々に成長してきている
4.手前の捕虫嚢は結構色付いている(^o^)
5.左写真の奥の捕虫嚢をアップしたもの。翼の展開はN.viking nicecloneそっくりだ

  がそれ以上に大きくなってきている。中々良い感じになってきた(??>?<?)。??。

  もし名付けるとしたら、Madam-butterflyなんて良いかな(・・?。未だ雌雄も分から

  ないが…(⌒▽⌒)アハハ!
6.次に成長してきている捕虫嚢の赤ちゃん

1.こちらから六枚は何れもNO-2個体。こちらは2020年8月21日に撮ったもので、
  主茎に着いた最新の捕虫嚢。結構まん丸になってきたよ~\(^o^)/。こちらの

  個体は全体的に花粉親の金魚に似る感じ
2.一寸日付が前後するが、2020年8月12日に撮ったもので、左写真の捕虫嚢

  の未完成時の様子
3.こちらから四枚は2020年12月5日に撮ったもので、こちらはこの時点での株

  姿。ここのところ急に気温が低下してきたせいか、下節の葉身が大分枯れてき

  て見栄えが悪くなった(;'∀')
4.脇芽に着いた最新の捕虫嚢。これは見事な色合いだね~
5.こちらは出来て間もないので色合いは結構薄いが、これからある程度赤くなっ

  てくれるだろう
6.次に成長してきている捕虫嚢の赤ちゃん

1.こちらから五枚は本日2021年7月20日に撮ったもので、何れもNO-1固体。こ

  ちらは現在の株姿。主茎はボチボチ芽止まりしそうな感じになり、最初の腋芽が

  凌駕してきた
2.最初に発生した腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。色合いは結構濃いめ
3.最初に発生した腋芽に着いた最新の捕虫嚢。ボチボチ大きくなってきた様だ。こ

  のアングルでは良く判らないが結構ノアの方舟風になっている
4.二番目に発生した腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。翼がこの様にMadam-butterfly

  風になるのは最初の頃だけなのだろうか(・・?
5.こちらは同じく二番目に発生した腋芽に着いた最新の捕虫嚢。蓋が開いたばかり

  でこれからリップが反り返り色合いが濃くなっていく筈である

1.こちらから四枚は本日2021年7月20日に撮ったもので、何れもNO-2固体。こち
  らは現在の株姿。主茎及び最初の腋芽は既に力尽きてしまった。早め早めに腋

  芽更新していく感じ(^^ゞ
2.二番目の腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。未だ小さいが色合いはとても濃い(*^^*)
3.こちらは同じく二番目の腋芽に着いた最新の捕虫嚢。少しずつ大きくなり丸々と

  してきた様だ
4.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん

1.こちらから四枚は本日2021年7月20日に撮ったもので、多分5月くらいだと思
  うがビ二-ルポット植えのままで雰囲気が良くなりそうな感じだったものを4号プ

  ラ鉢に植替えた個体。当面NO-3固体として管理することとした。こちらは現在の

  株姿。主茎は力尽きそうな感じ二なってきたが、地際からの腋芽が半端ないっ

  て感じ(^^♪
2.主茎に着いた一つ前の捕虫嚢。色合いは結構赤いネ~
3.主茎に着いた最新の捕虫嚢。N.viking niceclone寄りだろうか、これから株が大き

  くなってくれればある程度個性が発揮されるであろう
4.こちらは地際から発生した一番大きな腋芽に着いたばかりの捕虫嚢
5.こちらは本日2021年7月20日に撮ったもので、未だビニールポット植えの個体
  が少し残っており、その中で結構口部がでかい個体。N.viking 金魚寄りの雰囲気

  だ。もう少ししたら4号プラ鉢に鉢上げして経過観察しようかな(^_-)-☆

 

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