本日は、N.viking niceclone×(viking×campanulata Konan)の交配‐その6について紹介します。

①交配番号  :NO.72
②交配親    :N.viking niceclone[♀]×(viking×campanulata Konan)[♂]
③交配日    :2017年10月17日
④採取日    :2018年3月2日
⑤播種日    :2018年3月20日
⑥発芽確認日:2018年6月13日

種子親は2015年の9月に、御厚意にしていただいているHero's Pitcher Plants殿(旧八ヶ岳北杜洋蘭殿)より入手しました。販売リストの写真を確認していましたら、一寸雰囲気の違ったN.vikingの様な感じでしたので、即この目で確かめようと、場所も無いのに入手してしまいました!(^^)! ロアーの最初の頃のフリルがやや蔓の途中まで繋がっている感じですが、ある程度になると一般的な種と同様に嚢だけになります(⌒▽⌒)アハハ!。唯、一般的には翼の付き方が嚢に対してやや直角に着くことが多いのですが、本種は水平にべったりつくイメージです。嚢自体やや小振りですが、コロっとして結構リップが大きく、名前もnice cloneでとってもniceですね。(#^^#)
一方花粉親のN.viking×campanulata Konanは新しい品種で、中川氏作出の苗を2016年2月にぷりんさんからおすそ分けしていただいたものです。どちらかと云えばやや釣鐘状になる雰囲気でN.campanulataの特徴が良く出ている品種だと思います。開花も早かったので性格も似ているようですね。
N.viking×campanulata Konanの花粉は極微量でしたので、果たして上手い具合に結実してくれるか一寸心配でしたが、出来は悪かったものの何とか実ってくれましたε-(´∀`*)ホッ。
播種後2ヶ月以上経過して確認した時には全く発芽していませんでしたので、半ばあきらめかけていたのですが、その後暫くして確認したところボツボツ発芽しているではありませんか\(◎o◎)/!。唯、発芽率はあまり良くなかった様です。
8月になってセルトレイへ15個体植付けましたが、状態が良くなかったのか9個体は逝ってしまいました。そこで再度9個体を10月に植え付けしましたが、気温の低下によるものかその後も芳しくなく今現在も遅々としており、多分数個体しか生き残ってくれないのではないかと思っています。唯、ある程度大きくなってきましたので、2019年夏は1個体のみですが、ビニールポットから4号プラ鉢に鉢増ししました。その後少しずつ大きくなってきましたが、温室内に入れることが出来ず1月一杯無加温状態で栽培していたせいか、何とか現状を保っている状態でした。2月に入って温室に何とか取り込めましたので、これからの成長に期待したいものです。
我が家での環境や腕が悪いせいかN.viking×campanulata Konan自体良く開花してくれるものの成長が捗々しくなく、再度N.vikingを交配したのですが、この調子では一寸先が思いやられそうですね(;´д`)。唯、地際からの腋芽発生は半端ないです(^_^)。下段写真左から、

1.こちらは種子親のN.viking niceclone。補虫嚢はやや小振りだが水平に広がる翼と、
  比較的大きなリップが特徴的な品種。幼嚢には時々蔓の途中までフリルが入る
2.N.viking nicecloneの雌花
3.こちらは花粉親のN.viking×campanulata Konan。雰囲気はN.campanulataにとても

  良く似ている
4.N.viking×campanulata Konanの雄花。未だ開花していないが、どうもこの画像しか
  撮っていなかった様だ

1.2018年3月2日、採取した蒴果と種子。結実はあまり良く無かったようで50%
  弱ってとこだろうか
2.こちらから二枚は2018年6月13日に撮ったもので、こちらは播種鉢の様子。何
  時の間にかボコボコ発芽してきている。最近一寸確認していなかったようで、この

  様子からすると既に半月前には発芽が始まっていたと推断する
3.少しアップした様子。コンタミで潰れた種子もチョコチョコある様だが、まあ何とな
  く良い感じではないだろうか。これからの成長に期待したいところ
4.2018年8月14日、発芽率は大して良くはなさそうですが、ボチボチと云ったと
  ころだろうか

1.こちらから二枚は2018年8月14日に撮ったもので、こちらは植替えの為播種鉢
  から苗を抜き取った様子。1.5cm前後の根が1本だけ
2.取り敢えず15個体をセルトレイに植付けしたところ
3.2018年10月15日、何と9個体が逝ってしまったよ~(ノД`)。再度9個体分を
  植付した状態
4.こちらはの2019年1月30日に撮ったもので、セルトレイのその後の様子。気温
  の低下時期だったのが悪かったのか、唯、腕のせいかは別として4~5株程度しか

  生き残ってくれそうにない状況にある。早く暖かくなって欲しいな~(^^;

1.こちらから八枚は何れも本日2019年8月25日に撮ったもので、こちらは植替え
  前の株姿。ずっとショボい状態だったが、この高温下で多少大きくなったので、4号
  プラ鉢に鉢上げする事とした
2.最新の捕虫嚢の様子。若干口部は広めかな(・・?、N.campanulataにちょい似って感
  じの様だ
3.一つ前に着いた捕虫嚢。何れも口部の周りだけ赤味が載っている。これからどう化

  けてくれるだろうか
4.植替えの為根鉢を外した状態。大した根数では無い様だ
5.4号プラ鉢に鉢上げした様子。何とか大きくなって欲しいものだね~(^_-)-☆
6.こちらは別の個体。最近展開した葉身が急にリーフジャンプしてきた様だ。これも鉢
  上げしようと思ったが所用が出来たので次回に回した。後これと同等の個体が5株

  程度ある
7.左写真の個体に着いた最新の捕虫嚢。今のところリップ廻りの色合いはめっちゃ薄

  い様だがもう少し化けてくれるかもしれない
8.同じく一つ前に着いた捕虫嚢

1.こちらから四枚は2020年1月20日に撮ったもので、こちらは昨夏4号プラ鉢に
  植替えした個体のこの時点での株姿。温室外の無加温栽培だが、何とか生きてくれ

  ている様だε-(´∀`*)ホッ
2.主茎に着いた最新の捕虫嚢。無加温栽培なので状態は悪くなる一方である
3.地際から発生してきた最初の腋芽に着いたロアー
4.地際から発生してきた二番目の腋芽に着いたロアー

1.こちらから五枚は2020年2月28日に撮ったものでNO-1個体として管理。こちら
  は昨夏4号プラ鉢に植替えした個体のこの時点での株姿。温室外栽培だったので

  生長捗々しからず
2.地際から腋芽が3芽は発生している様だ
3.この2月から温室に取り込めたせいか、徐々に補虫嚢になる蔓の先端が成長して

  きたよ~(^.^)
4.こちらはビニールポット植えの個体。未だ4号プラ鉢に植替えていないのと、温室外
  栽培のせいで全くと云って良い程成長していないね(ノД`)。これ位の個体が後3つ

  程あるが、何れも成長は同程度
5.左写真の個体に着いた捕虫嚢。やけに蓋が大きいぜ(^o^)/

1.こちらから五枚は2020年6月6日に撮ったもので、こちらは何れもNO-1個体のこ
  の時点での株姿。既に地際から腋芽も発生している
2.株元の様子をアップ。2芽腋芽が発生し成長してきた(*^^)v
3.着袋はとても良いようで殆どサボることは無い
4.主茎に着いた最新の捕虫嚢。色合い派薄めだが、リップは大きく広がる感じ
5.最新の成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。もう少ししたら完成しそう

1.こちらから五枚は2020年8月24日に撮ったもので、こちらは何れもNO-1個体の
  この時点での株姿。未だ節間が短いので大した成長をしている雰囲気には見えな

  い
2.地際部分をアップ。3番目の腋芽が発生してきた。最新の葉身の先端が一寸膨ら

  み始めている様である
3.主茎に着いた一つ前の捕虫嚢。リップが大きく広がるところはN.campanulataの形

  質を受け継ぎ発現している様である
4.主茎に着いた最新の捕虫嚢
5.手前は最初に発生した腋芽に着いた最新のロアー。奥は二番目に発生した腋芽に

  着いた二番目のロアー。何れも色のグラデーションが何となく良い感じ(^_-)-☆

1.こちらから五枚は昨日2021年3月27日に撮ったもので、こちらはNO-1個体の現
  在の株姿。主茎+3腋芽の4芽立てとなっているが、生長は結構遅々としている
2.地際を確認すると、又2芽腋芽が発生してきているよ~(^o^)/
3.一つ前に着いた捕虫嚢。この1月までは無加温の廊下で管理していたが、1月中

  旬から新温室の住民となった。その後少しずつ生長してきている
4.最新の捕虫嚢。少し葉増しになってきた様だ。これからの成長に期待したいものだ
5.次に成長してきている捕虫嚢の赤ちゃん

1.こちらから四枚は昨日2021年3月27日に撮ったもので、こちらはNO-2個体の地
  際の様子。大分ボケてて見辛いのはご容赦の程m(_ _"m)。既に腋芽が4芽程ひし

  めき合って発生してきているよ~
2.こちらはNO-3個体の地際の様子。こちらも5芽以上発生してきている。全部とはい

  かなくても3芽程度成長してくれれば賑やかになる事間違い無し( ^)o(^ )
3.こちらはNO-4個体の地際の様子。こちらも5芽以上群生してきている様だ。本種は

  両親に似て腋芽の発生がとても良い
4.こちらはNO-4個体の主茎に着いた捕虫嚢。温室に入れて日が浅いので大した捕

  虫嚢は着いていないが、これから一気呵成に着袋してくれそうだ

 

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