本日は、(N.viking var boatform sib(Green系×Red系))×gracilis Greenの交配‐その6について紹介します。
①交配番号 :NO.64
②交配親 :(N.viking var boatform sib Green系×viking var boatform sib Red系)
[♀])×gracilis Green[♂]
③交配日 :2016年9月13日
④採取日 :2016年12月11日
⑤播種日 :2016年12月14日
⑥発芽確認日:2017年4月12日
種子親はぷりんさんがboatform系をsib-crossし作出した品種の実生苗を4株分譲していただき、その内のGreen系とRed系が同時開花しましたので、再度sib-crossしたものの1個体です。我が家でN.vikingのsib-crossを初めて実施した品種で、2012年9月26日に交配、2013年1月12日に種子を採取し当日播種しました。本種に関しては、どんな感じの子ができるかコンセプトは無い曖昧な感じでの交配でした(o_ _)o))。取り敢えずって感じでしたが、無事に発芽し開花にまで至りました。品種自体はどちらかと言えばGreen系に良く似ている様です。
一方、花粉親はビィちゃんさんから2013年3月に挿し穂を戴いたもので、今回雄花が開花しました。グリーン一色のとても美しい品種で、比較的大きな嚢を付けてくれるものです。戴いた当初、成長は緩慢でしたが、植替え後から一気に徒長、とても早くなりました。
この二品種を交配しました。N.gracilisを片親にした交配は、何れもN.gracilisに良く似ており、顕性遺伝が強いかもしれませんが、本種は果たしてどんな感じの子ができるでしょうか。出来ればほぼグリーンのN.vikingって感じになって欲しいなと思っているところですですが、本日現在の風体はほぼ色付きのN.gracilisみたいです(^^;。やはりN.gracilisが強い顕性を示すようです。唯、主茎に着いたミドル寄りの捕虫嚢は殆ど色が抜けてきましたので、アッパーになるとほぼグリーン一色になるかもしれませんね。
本種は播種して4ヶ月近く発芽しませんでした。どうも我が家だけがこんなに遅い様で、ショックショックの大ショックです。しかも発芽しているのは1芽で、発芽しかけの種子が僅かに認められる程度でした。唯、殆どコンタミは無かった様でして、その後気温の上昇と共に雨後の竹の子状態になってくれましたので、2017年の7月下旬に20個体程セルトレイに植付けました。成長は遅いですが、何とか生きてくれているようです。2017年秋に5個体をセルトレイからビニールポットへ鉢増ししましたが、生育はチマチマ状態が続いています。その後も少しずつビニールポットに植付けました。管理不手際で大分逝ってしまいましたが、ある程度分譲することが出来ました。昨年11月に棚卸したところ7個体しか残っていませんでした。それに2018年秋に4号プラ鉢へ植替えした個体は一株を残し他品種も含め全滅してしまいました。
何でやねん(;´д`)。現在は最終的に2個体残していますが、多分育種トレイをくまなく確認すれば数個体は出てくるかもしれません^^;。下段写真左から、
1.グリーン系とレッド系sib-crossの女の子で、種子親のグリーン系に良く似て、赤身が
少なくグリーン色が目立つが、リップは濃いめの臙脂色に染まる個体
2.2016年9月17日に撮った種子親の雌花
3.花粉親のN.gracilis Green。濁りのない美しいグリーンで、12cm程度のやや大きめ
の嚢を着けてくれる
4.2016年9月13日に撮ったもので、花粉親の雄花。花粉の量は比較的多かった
1.2016年10月4日、徐々に鞘が大きくなってきたところ
2.2016年12月11日、採取した蒴果と種子。充実した種子が沢山採れた
3.こちらは2017年4月12日に撮ったもの。一寸見辛いが、真ん中辺りに双葉が1芽
見える。その右肩辺りに発芽しかけのものもある。唯、播種して4ヶ月近く経過してや
っと発芽。異常に遅いよ~(ノД`)シクシク。これから雨後の竹の子になって欲しいものだ
4.2017年5月18日、気温の上昇と共に、やっとボコボコと発芽してきたよ~(*^^)v
1.2017年7月25日、本葉が2~3枚展開してきたので、取り敢えず20個体程セル
トレイに植付けした状態
2.こちらは2017年10月1日に撮ったもので、セルトレイに植付けした20個体のそ
の後の様子。成長は遅めだが、何とか活着し成長してくれている様なので、来春以降ビ
ニールポットへ上げれそうかな
1.2017年10月23日、未だセルトレイに植えたままの実生個体だが、ボチボチビニ
ールポットへ鉢増しが必要
2.2017年10月26日、やっと2個体をビニールポットへ鉢増しした様子
3.2017年10月29日、2個体をビニールポットへ鉢増し
4.2018年11月1日、3個体の内下の1個体が本種
1.こちらから六枚は本日撮ったもので、上段写真ビニールポット植え5個体のその後の様
子
2.左写真の上右個体をアップしたもの。この個体が最大で直径6cm程度
3.左写真の上左個体をアップしたもの。この個体は直径5cm程度か
4.左写真の真中個体をアップしたもの。この個体は4cm程度で、左2個体と比べ葉色は
殆どグリーン
5.左写真の下右個体をアップしたもの。この個体は直径4cm程度。何れも同一環境下で
管理しているが、左2個体と本個体のみ葉色が大分赤味がかる
6.左写真の下左個体をアップしたもの。この個体が一番小さくて直径3cm程度。未だセ
ルトレイに植えたままの個体があるが、何れも直径2cm程度で全然大きくなっていな
いよ~(ノД`)シクシク
1.こちらから四枚は2018年6月4日に撮ったもので、4号プラ鉢に植替える前の状態。
これをNO-1個体として管理
2.NO-1個体の最新の捕虫嚢。何かそのまんまN.gracilisって雰囲気
3.こちらはNO-1個体の一つ前の捕虫嚢
4.4号プラ鉢に植付けたところ。唯、この冬になってこの個体は帰らぬ姿になってしまっ
たよ~(ノД`)シクシク
5.こちらから四枚は2018年9月16日に撮ったもので、4号プラ鉢に植替える前の状
態。これをNO-2個体として管理
6.NO-2個体の最新の捕虫嚢。こちらもN.gracilisそのものって感じだね~
7.こちらはNO-2個体の一つ前の捕虫嚢。ボチボチ色付いた感じ
8.4号プラ鉢に植付けたところ。唯、この冬になってこの個体も帰らぬ姿になってしまっ
たよ~(ノД`)シクシク。何でやろ(・・?
1.こちらから八枚は2019年4月13日に撮ったもので、こちらはNO-3個体として管理
するもので、現在の株姿。残っている個体では一番大きめ
2.NO-3個体に着いた最新の捕虫嚢。ほぼグリーンって感じ
3.NO-3個体の一つ前に着いた捕虫嚢。こちらは少し色付いている
4.NO-3個体の二つ前に着いた捕虫嚢。こちらはまたグリーンだね~
5.こちらから二枚はNO-4個体個体として管理。現在の株姿
6.NO-4個体に着いた最新の捕虫嚢。まだまだ小さくて完全にグリーンって感じ
7.こちらから二枚はNO-5個体として管理。現在の株姿だが、何とカラカラになっていた。
もう一寸で完全にドライアウトしそうでやばかった
8.NO-5個体に着いた最新の捕虫嚢と一つ前の捕虫嚢
1.こちらから八枚は本日2019年4月13日に撮ったもので、こちらはNO-6個体として
管理するもので、現在の株姿
2.NO-6個体に着いた最新の捕虫嚢。翼とリップのエッヂ部分が僅かに色付いている
3.こちらはNO-7個体として管理するもので、現在の株姿
4.NO-7個体に着いた一つ前の捕虫嚢。これは比較的色合いが濃い目かな
5.こちらはNO-8個体として管理するもので、現在の株姿。ほったらかし状態だったせいか
大分小さめ
6.NO-8個体に着いた一つ前の捕虫嚢。若干色付いている感じ
7.こちらはNO-9個体として管理するもので、現在の株姿、残っている個体の中では最小
8.NO-9個体に着いた一つ前の捕虫嚢。こちらも若干色付いている感じ
1.こちらから五枚は2019年11月11日に撮ったもの。昨年4号プラ鉢に砂利系用土
で植付けたNO-1、NO-2個体は何れも駄目になってしまったが、唯一このNO-3個体
だけ生き延びた。唯、めっちゃ緩慢で主茎は殆ど成長していない。但し地際から複数
の腋芽が発生してきている
2.地際の様子をアップ。4芽程度腋芽が発生成長してきており、アンプのグランド宜しく
状態になってきた(^^♪。N.gracilisが顕性の様で形質が強く表れている感じ
3.最初の腋芽に着いた最新のロアー。ボチボチ濃い色合い
4.こちらは最初の腋芽に着いた一つ前のロアー
5.主茎に着いた最新のミドル寄りの捕虫嚢。殆ど色が抜けてきたようだ。アッパーにな
ると完全にグリーン一色になってくれそうな雰囲気(*^^*)
1.こちらから五枚は2019年7月31日に撮ったもので、こちらは植替え前の株姿。こ
れをNO-4個体として管理
2.最新の捕虫嚢。こちらの個体もほぼN.gracilis
3.一つ前の捕虫嚢。湾曲して何かバナナみたい(^O^)
4.植替えの為根鉢を外したところ。思った程の根廻りではない様だ
5.2018年4号にプラ鉢に砂利系用土で植付けた二個体は何れも逝ってしまったので、
今回はミズゴケ植えとした
1.こちらから五枚は2019年11月11日に撮ったもので、何れもNO-4個体。こちらは
この時点での株姿。腋芽は未だ発生していないが、成長宜しく既に徒長が始まっている。
やはりミズゴケの方が成長は早い様だ
2.生長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。大分大きくなってきた感じでボチボチ完成しそう
3.最新の捕虫嚢。お陽さんに当たるとこんな色合い
4.一つ前に着いた捕虫嚢。結構色合いは濃いね(^_-)-☆
1.こちらから六枚は何れもNO-4個体で、今朝2020年7月15日に撮ったもの。こちら
は現在の株姿。主茎はだらしなく伸びているが地際は賑やかな様だ
2.地際の様子を正面寄りからアップしたところ。こちらの個体もN.gracilisの形質が良く
現れており、グランド宜しく賑やかになっている
3.反対側からアップで撮った。腋芽はパッと見4芽程発生している様である。戸外で直射
バンバンなので結構葉身は赤くなっている(;'∀')
4.地際から発生した腋芽に着いたロアーの様子。何れの個体もそう大差は無いようである
5.主茎に着いたアッパー。リップのエッヂ部と翼の縁が若干色付く程度で、殆どグリーン
一色になってきた。どう見てもN.gracilisそのもので、一体N.vikingはどこに行ったの
だろうか(^.^)。それにしても裏蓋の蜜腺はすごい
6.主茎の最新の葉身先端の蔓の様子。少しずつ成長を始めてきた。これから徐々に膨らん
で補虫嚢を形成する
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