本日は、[N.hirsuta(typical×squat)×veitchii Bario stripe][♀]×Mixta[♂]の交配‐その2について紹介します。
①交配番号 :NO.85
②交配親 :[N.hirsuta(typical×squat)×veitchii Bario stripe][♀]×Mixta
(N.northiana×maxima)[♂]
③交配日 :2018年11月13日
④採取日 :2019年4月20日
⑤播種日 :2019年4月24日
⑥発芽確認日:2019年7月1日
種子親の[N.hirsuta(typical×squat)×veitchii Bario stripe]は2015年3月にリベラルファームさんから入手したもので、中々大きくなりませんでしたが、2017年初夏辺りから徒長が始まり、2017年9月頃に初めて開花しました。そして昨年も無事に開花しましたので交配することにしました。本種は両親の中間よりもN.veitchii寄りでしょうか。大きめのリップにストライプが入りとても美しいと思います。高温にも比較的強く真夏はやや遮光すれば特に問題ないようです。
一方の花粉親のN.Mixtaは言わずもがなの品種で、N.northiana×maximaの交配になります。今から100年以上前のビクトリア朝時代に作出された不朽の名品でしょう。
何処の植物園でもある品種の割にはあまり流通していませんよね。両親の特徴をとても良く引き継いだ個体で、襟のストライプがトレードマークでしょうか。唯、本種は真正の個体ではなく真正品は既に絶種しており、後にN.maximaをかけ戻したものが流通したとの話も聞きます。何れにせよ交配当初の個体なのかどうかは不詳の様です。
それに雌雄両個体が存在しています。余談ですが、我が家にも雌雄がありますので昨夏sib-crossしたのですが、雌花の開花が一週間ほど早かったため結実には至りませんでした。今年に期待しましょう(^^;。
以上の両親を交配してみました。幅広のリップ及びストライプは綺麗に発現してくれ物ではないかと思っていますが、如何相成ることでしょうか。全体的に赤っぽく濁りが入るのでしょうか。無事に成長してくれれば数年後には判るでしょう。
結実は思った程良くはなく、概ね30%程度でしょうか。それでも結実している種実はしっかりとしており、播種して2ヶ月少々で1芽発芽しました。唯、その後何の音沙汰もなく2019年の10月まで経ちました。10月19日に確認して見るとポツポツ発芽してきました。出来れば昨年中にセルトレイに上げて越冬させたいところでしたが一寸無理でした。その後冬季は温室内での場所が確保できず夜間無加温の場所で管理してきたせいで全く以って不作状態です。唯、僅かながら残っている個体を本日ビニールポットに上げました。又、播種鉢を確認したら僅かな個体が生存していますので、週末辺りセルトレイに上げようと思います。下段写真左から、
1.種子親の[N.hirsuta(typical×squat)×veitchii Bario stripe]のロアー。幅広の
襟とストライプがとても美しいが、角張は殆ど無い様である
2.花粉親のアッパー。アッパーなので大した特徴は無いが、ストライプはもう少し
経つと目立たなくなる
3.蒴果と種子。概ね30%程度の結実であまり良くなかったが、種実は結構ふっ
1.こちらから3枚は2019年10月19日に撮ったもので、こちらはこの時点での播
種鉢内の様子。一寸見辛いがポツポツ発芽してきている
2.播種鉢内の中央部からやや下方辺りをアップ。この画像では3芽程確認できる
3.播種鉢内の左斜め上辺りをアップ。2芽発芽が確認できる。これ以外にもポツポ
1.こちらから三枚は本日2020年4月20日に撮ったもので、中央二列の7個が本種。
何とかなりそうなのは5個体程度だろうか
2.取り敢えず4個体をビニールポットに上げた。これで少しは大きくなってくれれば良
いのだが果たして…。今は未だ海の物とも山の物とも(;'∀')
3.こちらは播種鉢内の様子。無加温の場所でほったらかしなっていたので全滅かと
思いきや多少の個体が生存していた。しかもルーペで確認したら今頃発芽してき
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