本日は、(N.trichocarpa×viking var boatform sib(Red系)×Kuchingensis vittataの交配‐その4について紹介します。

①交配番号 :NO.71
②交配親  :(N.trichocarpa×viking var boatform sib(Red系)[♀]×
       Kuchingensis vittata[♂]
③交配日  :2016年10月22日
④採取日  :2017年3月11日
⑤播種日  :2017年3月22日
⑥発芽確認日:2017年5月18日

種子親の(N.trichocarpa×viking var boatform sib(Red系)は、2013年10月25日に我が家で交配育種した品種で、両種の中間的な雰囲気になっている様です。
色合いはN.vikingの赤系を、補虫嚢の形及びリップのストライプはややN.trichocarpaに似ているでしょうか。結構赤味の濃い斑模様にStripeが良い感じです。
一方、花粉親のN.Kuchingensis vittataは、N.ampullariaとN.mirabilisの自然交雑種で、非常に根張りが良く成長も早い育てやすい品種です。Redと比べやや成長は遅いですが、それでも他品種と比べると早い方だと思います。本種の特徴はRed以上にまん丸なリップが特徴です。
この両親を交配してみました。やや小型の(N.trichocarpa×viking var boatform sib(Red系)の風貌に、N.Kuchingensisの丸いリップが上手い具合に再現されたらと思っていますが、果たしてどんな子ができるでしょうか。
結実は非常に悪く僅かな量しか採取できませんでした。採取できた種子も半ばしいなみたいな雰囲気でしたが、何とか無事に発芽してきました。2017年中に直径3cm前後を目指していましたが1.5cm程度しか成長してくれませんでしたでした。何とか冬は越してくれましたので、これから気温の上昇と共にググッと成長してくれるのではないかと思っています。唯、昨秋プラ鉢に植替えした2個体は、何故か逝ってしまいました。一番良さそうな②個体だったので一寸残念です( ;∀;)。下段写真左から、

1.種子親の(N.trichocarpa×viking var boatform sib(Red系)。この嚢はミド
  ル辺りのもので、嚢の表面は結構赤味の強い斑模様となり、リップにもある
  程度のストライプが入る
2.こちらは花粉親で、自然交雑種のN.Kuchingensis vittata。リップが丸くと
  ても良い雰囲気でN.ampullariaの面影が色濃く反映されている
3.蒴果と種子。鞘の数も少なく、また、殆どがしいなで採取出来た種子は僅か
  であった
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1.こちらから三枚は2017年5月18日に撮ったもので、こちらは播種鉢内
  の様子。一寸判り辛いが数芽発芽している
2.左播種鉢内のやや上部をアップしたところ。双葉が展開しているのが確認で
  きる
3.こちらも左播種鉢内の様子で、やや右横の部分をアップしたところ。双葉が
  3芽と発芽しかけているのが数芽確認できる
4.2017年6月8日、播種鉢内を撮った様子。おおよそ発芽してきただろう
  か。早い個体は僅かながら本葉が展開し始めている
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1.2017年7月8日、本葉が1~2枚展開してきているので、一寸早いがセ
  ルトレイに10個体植付けした様子
2.2017年10月23日、左写真のセルトレイに植えた10個体のその後。
  成長速度には違いがあるが、早いものは直径3cmを超えてきた
3.こちらは2017年11月15日に撮ったもので、この10月下旬に3個体
  11月上旬に2個体の計5個体をセルトレイから2号ビニールポットに鉢上
  げしたもの。冬季の間にしっかりと根が張ってくれたら翌春以降爆発してく
  れるかな!(^^)!
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1.こちらから七枚は全て今朝2018年5月17日に撮ったもので、こちらは
  昨秋ビニールポットに上げた5個体の内1個体は既に里子に出た。残りの4
  個体の現在の姿。冬場は全く成長しなかったが、ここにきて漸く成長開始モ
  ードになったかな(・・?  
2.左写真の左上個体をアップしたもの。この個体が一番大きい、と言ってもた
  かが知れているが…。やつとリーフジャンプが始まった様だ
3.左端写真の右上個体をアップ。状態は良くないがこれからの成長に期待しよ
  うかね(^^;
4.左端写真の左下個体をアップ。こちらも同じく状態は悪い
5.左端写真の右下個体をアップ。こちらも状態は悪いが、他の個体と違って結
  構葉身及び捕虫嚢が赤い様に思う。今後の成長に期待したいところ
6.左端写真の右上個体の捕虫嚢をアップしたもの。僅かながらスポットが入っ
  てきたようだ。一応ビッタータにはなってくれそう(*'▽')
7.セルトレイに残った5個体。上体は相変わらず悪いが、今週末にはビニール
  ポットに上げたいところだが…
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1.こちらから五枚は2018年9月13日に撮ったもので、こちせは植替え前
  の様子。NO-1個体として管理
2.NO-1個体に着いた最新の捕虫嚢
3.NO-1個体に着いた一つ前の捕虫嚢。結構色合いが濃くなってきた
4.植替えの為根鉢を外したが、殆ど根は回っていなかったよ~(ノД`)シクシク
5.4号プラ鉢に植付けした状態。唯、この冬になって急に枯れこんでしまった
  よ~。一番いい感じの個体だったのでショック(;´д`)トホホ
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1.こちらから五枚は2018年9月13日に撮ったもので、こちせは植替え前
  の様子。NO-2個体として管理
2.NO-2個体に着いた最新の捕虫嚢。斑模様がくっきり入る様だ
3.NO-2個体に着いた一つ前の捕虫嚢。斑模様が濃くなった
4.植替えの為根鉢を外したが、こちらも殆ど根は回っていなかった
5.4号プラ鉢に植付けした状態。唯、この冬になってこの個体も急に枯れこん
  でしまったよ~。この個体も良い感じの個体だったのでショック(;´д`)
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1.こちらから五枚は今朝2019年3月30日に撮ったもので、こちらは残っ
  ている内の1個体。成長はとても遅い様だ
2.こちらはやや葉身が大きくなってきている個体
3.左写真の個体に着いた最新の捕虫嚢。色合いはとても薄く一寸な~って感じ
4.同じ津一つ前に着いた捕虫嚢
5.こちらは極小の個体。本交配種はボチボチあったのだが、昨年分譲に出て何
  時の間にか4個体だけになっていた
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1.こちらから五枚は今朝2019年3月30日に撮ったもので、こちらは残っ
  ている内の1個体で、やや小さいものの比較的ガッチリとした感じ
2.左写真の個体に着いた最新の捕虫嚢。若干色合いが載っている感じ
3.同じく一つ前に着いた捕虫嚢
4.現在残っている4ポットの内で一番大きめの個体
5.左写真の個体に着いた最新の捕虫嚢。色合いは薄くとっても地味(^^;
6.同じく一つ前に着いた捕虫嚢。大して変わりない
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