本日は、N.Mixta×Noboriryuの交配-その10について紹介します。

①交配番号 :NO.02
②交配親  :N.Mixta(N.northiana×maxima)[♀]×
       Noboriryu(Balmy Koto[thorelii×maxima]×khasiana)[♂]
③交配日  :2011年11月8日
④採取日  :2012年4月2日
⑤播種日  :2012年4月4日
⑥発芽確認日:2012年5月22日

2011年転居後二番目に交配したのが本種になります。何れも強健種ですので、この子達も強い遺伝子を引き継いでくれるものと思います。交配コンセプトは、両種ともN.Maximaの血が入っていますので、それなりの柄が発現すると思いますが、襟の部分はN.Mixta似、嚢の形はN.Noboriryuのペンシル型が上手い具合に融合出来たらと思って実施したものです。現時点では思惑の70%程度でしょうか。もう少し生長してくれれば多少は変わってくれるかもしれませんが…。
大きな株は里子に出ましたので、我が家に残った株はやや小さかったのですが、何れもボチボチ生長してくれている様です。しかも、昨年6月下旬に植替えした個体には初めて骨粉入り油粕を施してみましたが、一寸拙い状況です。ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ  NO-4個体は結構馬鹿でかくなりました。場所が広ければいいのですが、狭隘温室ですので置き場所に困ってしまいそうです。どうも本種は肥料に対する反応がとても良いようですので、我が家の様にこじんまりと育てなければ場所が確保できない所では、施肥も善しあしの様です。
昨年8月下旬に植替えした2個体は施肥していませんが、両親が両親なだけにそれなりに生長してきているようです。唯、どうもミズゴケ植えの個体は調子が悪く、砂利系混合用土に植付けた個体達は好調さをキープしてくれている様です。現時点では、NO-2及びNO-3個体は維持する事を放棄しなければならなくなるかもしれませんね。もう少し様子見としましょうか。下段写真左から、

1.種子親のN.Mixtaで、腋芽に付いたもので未だロアー辺りのもの。大きさは
  28cm程度。この襟が再現してたら良いのだが・・・・
2.花粉親のN.Noboriryu。ミドル辺りのもので約30cm、蔓が蛇の様にくね
  くねする事が多い頃。このペンシル型が発現してくれれば中々粋なもの
3.蒴果と種子。まともと思えるものは18粒のみ、後は怪しいものが9粒しか
  採れなかった
4.発芽して1ケ月と10日程度経過した2012年7月2日に撮ったもので、
  本葉が少しずつ発生し始めた頃
5.2012年11月5日、もういい加減に連結ポットへ上げなければならない
  時期だが、中々腰が重い。最終的に24個体発芽した
6.2013年1月24日、やっと連結ポット(4×4cm)へ鉢上げした翌日に
  撮ったもの
イメージ 1

1.2013年5月4日、少しずつだが大きくなっている感じ。しかし、一寸ば
  かり成長が遅い様に思う
2.2013年9月4日、葉身が隣に食い込みだしたので、ボチボチ植替えをす
  る頃かもしれない
3.思い立ったが吉日、植替え断行、同9月4日、ポットから抜いた根部のアッ
  プ。やはり一寸早かったのか、根廻りはそれほど良くない
4.2013年9月6日、ビニールポットへ鉢上げした状態の一鉢を撮ったもの
  で、順次植替え実施中
5.2013年11月11日、育種トレイに一纏めにした状態。本種は、上段、
  二段目、三段目の左から3鉢、計11株で、他は別交配種。小さな苗は未だ
  植替えしていないが、生育具合を見て順次植替え予定
イメージ 2

1.2013年12月3日に撮ったもので、それぞれの個体の嚢。この頃は未だ
  子苗で形質が安定しないので色々な感じの嚢が見られた
イメージ 3

1.こちらから2枚は2015年4月14日に撮ったもの。未だ小さいがある程
  度形質が安定してきたのだろうか。何れ本来の姿になってくれると思うが、
  今暫らくがかかりそう。この3株を選別し残す事にした。こちらのNO1
 (我が家での個体識別番号)は一番色合いが濃い感じだが、未だN.Mixtaの雰囲
  気たっぷりって感じ
2.NO1の補虫嚢をアップしたもの。柄色合い共にくっきりとした良い雰囲気
3.2015年6月25日、NO1のその後で、何となく良い感じの色合い
4.こちらから4枚は2015年4月14日に撮ったもの。こちらはNO2の個
  体。葉身はN.Mixtaよりもその親であるN.northianaに似る感じで、生長はN
  O1よりも一寸早い雰囲気。光が強すぎるのか葉が真っ赤。(^^)
5.NO2の補虫嚢をアップしたもの。柄色合い共にやや薄く嚢はスレンダーぎ
  み
6.NO3の個体。葉身はNO1に似るが、今のところNO1程肉厚な葉身では
  ない様だ。生長はやや早い感じ
7.NO3の補虫嚢をアップしたもの。一寸見辛いが、NO2寄りの補虫嚢。未
  だショボイ嚢だ~Σ(゚Å゚)
イメージ 4

1.こちらから7枚は2015年12月7日に撮ったもので、こちらはNO4の
  個体。この6月28日にビニールポットから4号ブラ鉢に鉢上げしたもので
  ためしに骨粉入り油粕を与えてみたところ、あれよあれよという間に馬鹿で
  かくなってきた。肥料にとても良く反応するようだ。大きくなりすぎると困
  るので、他の個体には施肥していない
2.葉身の大きさはおおよそこれくらいになってきた
3.こちらは二つ前に出来た補虫嚢。左奥にボケて見えるのがひとつ前の嚢
4.こちらは最新の補虫嚢で、完成したばかりのもの。この嚢で15.5cmの
  大きさ。これから草体が大きくなれば、もう少し大きな嚢を付けてくれそう
5.NO5の個体で、この8月22日にビニールポットから4号ブラ鉢に鉢上げ
  したもの。新葉は大分大きくなってきた。場所がないので施肥はしていない
6.こちらはNO6の個体で、同じく8月22日に鉢増ししたもの。この個体も
  大きな新葉が展開してきた
7.NO6の最新の補虫嚢。NO5共々結構色合いが濃く二グロって感じ。これ
  から大きくなったらどんな嚢を付けてくれるか楽しみ
イメージ 5

1.2016年7月16日に撮ったもので、NO1個体の株姿。ミズゴケ植えの
  個体で調子はイマイチ、中々大きくならない
2.NO1個体の補虫嚢。色合いは結構濃い目
3.NO1個体の最新の補虫嚢。ミズゴケ植えなので施肥はしていないが、一寸
  骨粉入り油粕を与えてみようかな。ん~、悩むところ
4.こちらも2016年7月16日に撮ったもので、NO2個体の株姿。こちら
  もミズゴケ植えの個体で更に生長が悪い
5.NO2個体の補虫嚢で、色合いも冴えない。一寸N.Noboriryuの雰囲気か?
6.こちらはNO3個体の株姿。この3株までがミズゴケ植えの個体。この個体
  も生長は緩慢。唯、他の個体と比べ葉身がめっちゃ硬い。まるでN.truncata
  みたい
7.こちらはNO3個体の補虫嚢だが、一番冴えない色合い
8.こちらもNO3個体の補虫嚢だが、一寸奇形児が生まれた。ダブルピッチャ
  ーではないが、蓋と距だけが二枚あるぞ~(*'▽')
イメージ 6

1.2016年3月24日、NO4個体の補虫嚢。この個体から以降植替え分は
  全て砂利系混合用土としており、全てが良い感じで生長中
2.NO4個体の補虫嚢のリップを拡大した。真っ赤で若干大きめになってきて
  いるが、残念ながらストライプの入る子はいない
3.2016年6月13日、NO4個体の補虫嚢を手に取ったもの。これで23
  cm。もう少し大きくなって欲しいものだが・・・・
4.こちらから五枚は2016年7月16日に撮ったもので、こちらはNO4個
  体の補虫嚢を手に取ったもの。リップがやや角ばってきた感じ
5.NO4個体の株姿
6.NO4個体の地際から腋芽が発生してきた。この腋芽が立派に成長してくれ
  れば30cm越えもありえるかな(・・?
7.NO5個体の補虫嚢と、その後ろに見えるのが本個体の株
8.NO6個体の補虫嚢。最初は二グロっポイ色合いだったが、一寸薄くなって
  きた感じ。斑模様も何となく少ないみたいだが暫く様子を見ることにしよう
イメージ 7

1.2016年10月29日、NO1個体に出来た補虫嚢。襟に角張りがあって
  いい感じの嚢なのだが、樹勢は普通だが中々大きくならない
2.こちらは今朝2017年1月19日に撮ったNO1個体に出来た補虫嚢。一
  寸暗くて判り辛いね。m(_ _"m)
3.こちらは017年1月19日に撮ったNO2個体に出来た補虫嚢。襟の特徴
  は無く色合いも薄く華奢。それに樹勢も弱く成長も遅い
4.こちらは今朝2017年1月19日に撮ったNO3個体に出来た補虫嚢。こ
  の個体は嚢が7cm程度とミニチュアサイズのまま。樹勢も弱く成長も遅い
  が、葉身はとても肉厚で硬い
5.2016年7月26日、こちらから四枚はNO4個体。この個体が一番成長
  が良いようで、樹勢も強い。主茎はすでに70cmほど徒長しており、地際
  から腋芽も成長してきている
6.2016年9月26日、この時点で未だ23cm程度のまま
7.2016年10月21日、最新の補虫嚢を手に取ってみた。やっと26cm
  になったが、30cm超えは道のりが遠いかも
8.こちらは今朝2017年1月19日に撮ったもので、既に腋芽も大きくなり
  つつある。腋芽の5番目辺りに出来たロアー
イメージ 8

1.こちらから四枚はNO5個体のもの。2016年8月13日に撮ったロアー
  で、とてもスレンダーな感じになる様だ。しかも襟は厚みがなくとてもシン
  プルな構造なのが一寸惜しい
2.2017年1月3日、成長途中の補虫嚢
3.こちらから二枚は2017年1月19日に撮ったもので、こちらは一つ前に
  出来た補虫嚢。やはりシンプル
4.こちらは最新の補虫嚢。色合い、柄は良い感じに出ている。この個体は樹勢
  が強くがっちりとした体格になる
5.こちらから四枚はNO6個体のもの。2016年9月21日に撮ったもので
  6個体の内一番襟に厚みがあり、角張りも強そうな感じ。ややN.Mixta寄り
  か。唯、襟にストライプが出ないのが一寸惜しい
6.2016年10月1日、色合いは中々濃い様だね~
7.2016年10月5日、未だ15cm程度のショボい嚢だが、何れ大きくな
  ってくれそうな感じ。樹勢も強そう
8.こちらは2017年1月19日に撮った最新の補虫嚢。この嚢は襟がややシ
  ンプルになったが、色合いは相変わらず濃い様だ
イメージ 9

1.こちらから四枚はNO-1個体。こちらは2017年4月20日に撮ったもので
  何れも未だロアー辺りだろうか
2.2017年5月25日、この個体は中々大きくならないが、捕虫嚢は口部が
  やや大きく広がり襟が角張る
3.こちらから二枚は今朝2017年10月30日に撮ったもので、こちらは現
  在の株姿。ん~ん、中々大きくならないね
4.最新の捕虫嚢。こじんまりとしているが何となく良い感じ(^^)
5.こちらから二枚は今朝2017年10月30日に撮った何れもNO-2個体。こ
  ちらは現在の株姿だが、NO-1個体異常に成長がとろく華奢。一応地際から腋
  芽は発生してきているが…
6.捕虫嚢は全く魅力的なものではなく、病気になったようなイメージ
7.こちらから二枚は今朝2017年10月30日に撮った何れもNO-3個体。こ
  ちらは現在の株姿だが、これも中々大きくならない。唯、葉身はめっちゃ硬
  くゴワゴワしている
8.この個体も捕虫嚢は魅力に欠ける
イメージ 10

1.こちらから八枚は何れもNO-4個体。こちらは2017年5月1日に撮ったも
  ので、ミドル辺りだろうか、色合いは多少残っているこの品種では一番成長
  が旺盛である
2.2017年5月7日、左写真の捕虫嚢が完成した様子。N.Noboriryuの形質
  が現れている感じ
3.2017年7月15日、最初に発生した腋芽に着いたもので、既にロアーか
  らミドル寄りになってきたかな
4.2017年8月21日、カットして挿し木にする予定だったが、花穂が出て
  きたので雌雄判別すべく開花させて挿し木は来年にトライすることになった
  雄花だが、花数は図体に比べ少ない
5.2017年9月1日、最初の腋芽に着いたミドル寄りの捕虫嚢
6.こちらから三枚は今朝2017年10月30日に撮ったもので、こちらは地
  際から漸く二番目の腋芽が出てきた。既に着袋も始まっている
7.こちらは主茎に着いた最新のアッパー
8.こちらは最初の腋芽についたロアーからミドル寄りの捕虫嚢
イメージ 11

1.こちらから四枚は何れもNO-5個体。こちらから二枚は2017年6月20日
  に撮ったもので、こちらはロアーだが、他の個体に比べ特に蓋が面白い。松
  茸の傘みたいになってきた
2.成長途中の捕虫嚢で、結構ズングリムックリとしている
3.こちらから二枚は今朝2017年10月30日に撮ったもので、こちらは現
  在の株姿。成長は遅めだが、株はめっちゃガッツリとした感じ
4.最新の捕虫嚢。蔓に邪魔されて蓋が開ききらないでいる。普通に開くとやは
  り松茸の様な蓋になりそう
5.こちらから四枚はNO-6個体。こちらは2017年6月21日に撮ったもので
  この個体は他の個体に比べピンク色掛かることが多い
6.2017年7月5日に撮った株姿
7.こちらから二枚は今朝2017年10月30日に撮ったもので、こちらは最
  新の捕虫嚢。色合いはややピンク色掛かるのと、リップの角張があって良い
8.地際から漸く最初の腋芽が発生してきた。来春には賑やかになってくれそう
イメージ 12
 
  ランキング参加中、ポチッと! 応援の程宜しくお願い致します。m(._.)m
↓↓↓
イメージ 4