本日は、N.viking var boatform ×sib(Green系)×Dainty Kotoの交配‐その4について
紹介します。

①交配番号 :NO.51
②交配親  :N.viking var boatform ×sib(Green系)[♀]×Dainty Koto[♂]
③交配日  :2014年12月12日
④採取日  :2015年2月15日
⑤播種日  :2015年2月15日
⑥発芽確認日:2015年3月20日

種子親は、N.viking var boatform同士を掛け合わせたsib-crossで、ぷりんさんが作出されたものを2010年9月に分譲していただいたものです。嚢付きが良く、比較的大きくなり見応えがあります。それにN.vikingは兎に角花付きが良く種子がとても充実する傾向にありますので、交配親としてとても重宝します。
一方種子親は、N.thorelii×merrillianaの交配で、古都シリーズの一品種です。やや細葉ですが図体はN.merrillianaに似て結構でかくなります。特に高温を好むのか、冬場は殆ど着袋しませんが、春から秋にかけてバンバン着袋、生長する品種です。
この2種を交配してみました。コンセプトとしては、やはり両親の強健さを引き継いだ品種である事、N.merrillianaの遺伝形質が表れバカでかい嚢ができればとトライしましたが、どんな子に育ってくれるでしょうか。
結実した種子はあまり良いものではなく、良さそうな種子は少なかったようです。何んとか発芽したものの生長は芳しくない状態でした。結局10個体程度しか育っていません。この5月にビニールポットへ鉢上げしましたが、今のところ枯れそうな個体はなさそうです。ε-(´∀`*)ホッ 何とか無事に成株まで育って欲しいものです。
この8月末に1個体だけプラ鉢に鉢増ししましたが、全然大きくなっていません。来春以降の生長に期待するしかなさそうです。残り8個体は未だビニールポットのままでして、早く鉢上げしないといけないのですが、場所が無くて来春までこのままでいて貰わないとダメそうです。(ノД`)・゜・。下段写真左から、

1.種子親のN.viking(Green系)系。N.vikingにしては赤みが少なく、嚢がグリ
  ーンで翼が臙脂色、リップがやや赤く染まる感じで、形はやや縦長となるが
  比較的大きな嚢を付けてくれる
2.こちらが種子親のN.Dainty Koto。着袋させるには多少高温が必要だが、春
  から秋にかけては次々と着袋してくれる。草勢は強く良く伸びる。又、腋芽
  も発生し易い
3.蒴果と種子。種子の出来はイマイチ
イメージ 1

1.発芽から4ヶ月弱経過した2015年7月13日に撮ったもので、植替えを
  さぼっていたため大分大きくなってきた。と言っても生長はやや遅い感じ
2.同2015年7月13日、取り敢えず25個体をセルトレイに植替えたとこ
  ろ
3.こちらは2015年10月16日に撮ったもので、セルトレイに植替えたそ
  の後の様子。生長は遅く良くないが、何とか枯死せずにいる感じ
イメージ 2

1.2016年5月11日、セルトレイからビニールポットへ10株植替えをし
  たところを撮ったもの
2.こちらは2016年5月23日に撮ったもので、ビニールポットへ植替えし
  た株のその後。何とか新しい葉身が展開してきている個体もあり、一応活着
  してそうな感じ
イメージ 3

1.こちらから三枚は鉢上げ当日の2016年8月31日に撮ったもので、まず
  1個体を選んで鉢上げすることにした。比較的生長の良さそうな虫くれ君を
  選んだ(・∀・)
2.根鉢を外した状態。殆ど根は廻っていないが続行
3.4号ブラ鉢に鉢上げしたところ
4.2016年9月14日、戸外で直射栽培を開始して間もない米。少しずつ葉
  身が赤味を帯びてきたが、少しずつ陽も弱くなってきているので、まあ大丈
  夫だろう
5.2016年10月1日、戸外直射栽培継続中で真っ赤になったが、着袋はボ
  チボチの様である
6.こちらから三枚は今朝2016年11月24日に撮ったもので、こちらは1
  1月初旬に温室に取り込んだが、全くと言って良い程大きくなっていない
7.一つ前にできた補虫嚢
8.こちらは最新の補虫嚢だが特徴は全然無い。来春以降爆発してくれれば徐々
  に特徴が表れてくれるのを期待したい
イメージ 4

1.2016年7月12日、ビニールポットに植替えて約2ヶ月程経過した状態
  で、少しずつだが生長してきている感じ。唯、未だ直射ではないので一寸青
  ビョウタンって感じ
2.2016年8月28日、徐々に光線量を増やしてきたので、少しはしっかり
  してきたかな
3.2016年10月12日、戸外で直射に慣らして随分と逞しい感じになって
  きた
4.こちらから四枚は今朝2016年11月24日に撮ったもので、こちらはビ
  ニールポット上のその後の様子。早くブラ鉢に鉢上げしなくてはいけないが
  場所が無く1鉢のみ鉢上げで甘んじている
5.補虫嚢をアップ。これは結構赤くなりそうな感じ
6.こちらは開き始めたばかりの補虫嚢だが、今は未だ一寸色合いは薄め
7.この真ん中の赤味の強い補虫嚢は襟が結構大きくなりそうな雰囲気だが・・・・
  何となく嚢の絨毯って感じ(#^^#)
イメージ 5
  
  ランキング参加中、ポチッと! 応援の程宜しくお願い致します。m(._.)m
↓↓↓
イメージ 4