本日は、N.viking var boatform ×sib×(ampullaria vittata×viking(B)#4)の交配
‐その6について紹介します。

①交配番号 :NO.18
②交配親  :N.viking var boatform ×sib[♀]×
       (ampullaria vittata×viking(B)#4)[♂]
③交配日  :2012年8月4日
④採取日  :2012年10月4日
⑤播種日  :2013年10月4日
⑥発芽確認日:2013年10月30日

種子親のN.viking var boatform ×sibは、N.viking var boatform同士を掛け合わせたsib-crossで、ぷりんさんが作出されたものを2010年9月に分譲していただいたものです。この種子親はN.vikingの割には、赤みが少なくグリーンっぽい嚢に翼が臙脂色に色付くのが特長で、我が家での個体識別を『Green系』と称しています。
一方花粉親も2011年10月にぷりんさんより分譲していただいたものです。こちらもぷりんさんのオリジナル品種で、2008年に交配、作出されたもので、その内7,8株の育種に成功した貴重な子で、特に両種の特徴であるコロコロっとした真ん丸な嚢が印象的でとても絶品だと思います。しかも嚢持ちが非常に良く半年近く観賞できます。
以上の両親を元に交配しました。発芽は非常に順調でとても早かったのですが、気温が低下する時期でしたので、それ以降の成長が遅々としていました。本葉が数枚展開してきた2014年1月末に連結ポットへ植替えしましたが、それ以降中々大きくなりませんでした。唯、気温の上昇と共に、徐々にではありますが大きくなってきました。直径が5cm前後まで成長してきたものを2015年7月に7株程度ビニールポットへ植替えしました。他に70株程度有り大きな個体から少しずつ植替えを進め、その後4号ブラ鉢に植替えをしているところです。発芽して3年寂経過しある程度見られる大きさになってきました。個体差も大分出てきており、選抜に頭を痛めていますが、とりあえずコロコロ株を筆頭に数株手元に残そうと思っています。下段写真左から、

1.種子親のN.viking var boatform ×sib(Green系)。N.vikingにしては赤みが
  少なく、嚢がグリーンで翼が臙脂色、リップがやや赤く染まる感じで、形は
  やや縦長となる
2.花粉親のN.ampullaria vittata×viking(B)#4で、両親の特長がとても良く
  表れている優良個体。嚢の形状がN.ampullaria似で、襟の部分がN.viking似
  といったところか。唯、vittataの特長である斑模様は表れていない
3.蒴果と種子。充実した種子がある程度採れた
4.発芽して2ケ月半程度経過した2014年1月17日に撮った実生。本葉も
  2~3枚展開してきたので、ボチボチ連結ポットへ植替えても良い頃
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1.2014年1月31日、漸く重たい腰を上げ連結ポットへ移植を開始した
2.2014年6月18日、植替え当時はまったくと言って良い程生長しなかっ
  たが、気温の上昇と共に少しずつ大きくなってきた
3.2014年7月15日、直径5cm前後の苗が出てきたので、ビニールポッ
  トへの植替えを開始しないといけないかも?
4.こちらは2014年7月19日に撮ったもので、取り敢えず7株をビニール
  ポットへ植え替えた。残り70株程度あるので、少しずつに移植していこう
  と思う
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1.2014年8月19日に撮ったもので、同7月19日に第一陣として7株程
  ビニールポットへ植替えたもの
2.2014年9月26日、やっと20株植替えが完了した様子
3.こちらは2015年5月27日、一部の個体を撮ったもの。本種は低温にめ
  っぽう弱いようで、この冬場にいずれの個体も愚図り小さくなってしまった
  最近の気温上昇で、徐々に回復しつつある
4.こちらも同5月27日に撮ったもので、5月7日に縦長のプラッチック鉢に
  植替えたもの。葉身が少し大きくなってきたので、何とか活着したかな?こ
  れからググッと大きくなって欲しいもの
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1.こちらから六枚は2015年11月24日に撮ったもので、今まで直射ガン
  ガンだったので、少々葉焼けしているが、温室内で栽培を始めたので最新の
  葉は美しい(・・?、唯、青瓢箪になっただけ(⌒▽⌒)アハハ!
2.左写真の個体に出来た嚢。この個体は丸く翼が良く発達しやや赤味を帯びる
3.こちらの個体も素晴らしく(・・?葉焼けを起こしているが、温室内で栽培を
  始めたので、最新の葉は美しい
4.左個体の嚢。何となく中途半端な嚢かな(・・?
5.こちらは既に腋芽が発生して生長し始めた個体。本個体も同様最新の葉は美
  しく(・・?なってきた
6.左写真の個体に付いた嚢。色合いはイマイチだがめっちゃ丸っこくて可愛い
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1.こちらから七枚は2015年11月24日に撮ったもので、何れも同一環境
  下で育てているが、この個体は葉焼けが殆どない
2.こちらは左写真の個体に出来た嚢。とても丸々としていて良い感じ
3.この個体は割と葉焼けしているが、生長は特に問題無く、既に腋芽も生長し
  ポコポコと嚢を付けている
4.左個体の嚢だが、主茎および腋芽に出来た嚢で鈴なりを呈している。嚢はや
  や長面である
5.その嚢をアップしたもの、多少色が載るがもう少し丸ければなあ~(^m^ )フフ
6.こちらの個体も葉焼けは少ない。お陽さんガンガンだったので結構葉は肉厚
  で硬い感じ。葉の表面には産毛が沢山生えており、何となくN.ampullariaに
  似る
7.左個体の嚢。雰囲気はまあまあだが、リップが何となく良い感じかな(・・?
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1.2016年7月7日、未だビニールポット植えのままの個体があり、3株程
  4号ブラ鉢に植替えした内の1個体
2.こちらは今朝2016年8月12日に撮ったもので、左写真の個体のその後
  戸外栽培しており随分逞しくなった( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
3.2016年7月7日、ビニールポット植えのままの二番目の個体を4号ブラ
  鉢に植替えしたもの
4.こちらは今朝2016年8月12日に撮ったもので、左写真の二番目の個体
  のその後
5.2016年7月7日、ビニールポット植えのままの三番目の個体を4号ブラ
  鉢に植替えしたもの
6.こちらは今朝2016年8月12日に撮ったもので、左写真の三番目の個体
  のその後。何れの個体も今秋には里子に出て貰いまひょ。(*^-^*)
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1.こちらから三枚は2016年8月3日に撮ったもので、何れも同一個体の物
  本交配種の中では今のところ一番丸くて翼も大きく房飾りが賑やかな個体で
  あり、一番のお気に入り
2.こちらは一つ前にできた嚢で、一寸口部は歪ぎみだがピンポン玉みたい(^^)
3.こちらは最新の補虫嚢を掌に載せたもの。概ね大きさはこれ位だがもっと大
  きくなってくれるのだろうか(・・?
4.こちらから二枚は今朝2016年8月12日に撮ったもので、こちらは全体
  がグリーンっぽい個体で、リップは嚢内部に潜り込まずほぼ水平に展開する
  感じ
5.左写真の個体に出来つつある嚢の赤ちゃん
6.2016年8月8日に撮ったもので、こちらの個体はやや面長になる
7.こちらから二枚は今朝2016年8月12日に撮ったもので、こちらは左写
  真の個体に出来たもの。左の嚢は蓋が開いたばかり
8.こちらは嚢全体及びリップがダークブラウンになる個体だが、形は何となく
  中途半端な感じ
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