本日は、N.Mastersiana var.purpurea×viking var boatform sib(Red系)の交配
‐その2について紹介します。
 
①交配番号 :NO.53
②交配親  :N.Mastersiana var.purpurea[♀]×
       viking var boatform sib(Red系)[♂]
③交配日  :2014年9月17日
④採取日  :2014年12月29日
⑤播種日  :2015年2月15日
⑥発芽確認日:2015年7月1日
 
種子親のN.Mastersiana var.purpureaは、100年以上も前に作出された品種で、名品中の名品です。本種はN.Mastersianaと比較すると、特に色合いが濃く嚢がむっちりとした形になります。purpureaとは(紫色の)の意で、その嚢の色合いから来ていますが、確かに濃い赤紫色をした感じになり、とても発色が良い品種です。その色合いから和名をブドウウツボカズラ(葡萄靭蔓)と云います。ロアーはまさしく濃い葡萄色でとても美しいですね。
一方花粉親は、ぷりんさんがboatform同士をsib-crossさせ誕生した品種で、とても発色の良い個体ですが、嚢の形はやや長面です。我が家のN.vikingの中では一番成長が良く腋芽の発生も抜群、それに着袋率がとても高く、鈴なり状態は存分にその醍醐味を味わえる個体です。
この両種を交配してみました。コンセプトは言わずもがな、めっちゃ発色の良い個体同士ですので、どれくらい赤味の濃い子ができるかを狙ったものです。唯、交配結果
は散々でして、殆どが「しいな」で、何とか結実しているかなと思われる18粒しかありませんでした。ダメもとで播種したところ6芽発芽してくれました。唯、その後
淘汰されて、結局2芽のみ生き残りました。5月下旬にビニールポットへ上げましたが、どうなることやら。暗雲漂う日々を過ごしている様に思えてなりませんが、一筋
の光明が!NO-2個体だけですが、大きめの葉身が展開し始めましたので、もしらしたら何とかなるかもしれません。(#^.^#) 果たして無事に生長してくれるのでしょうかね。下段写真左から、

1.種子親のN.Mastersianaで、とても濃い発色をしており大きな嚢を付けてく
  れるが、時々着袋をさぼるきらいがある
2.こちらが花粉親のN.viking red系。こちらも負けず劣らず良い発色で、着袋
  をさぼることがまず無いよゐこ
3.蒴果と種子。種子は沢山採れたが殆ど「しいな」で、18粒しか結実してい
  なかった
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1.発芽確認から2ヶ月弱経過した2015年8月29日に撮ったもの。発芽率
  は1/3で6芽が確認できる
2.セルトレイに上げた状態。左縦1列×5、真ん中最上段×1の6個体。果た
  して無事に生長してくれるだろうか。日々祈祷をせねば(笑)
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1.2016年5月22日、NO-1個体としてビニールポットへ上げた様子。結局
  6芽の内生き残ったのは2芽のみ。これも一寸怪しい状況
2.こちらは今朝2016年6月27日に撮ったもので、NO-1個体のその後の様
  子。何とか生きているが、生長の兆しは殆ど無い
3.2016年5月22日、NO-2個体としてビニールポットへ上げた様子。NO-1
  個体以上に小さいが、果たしてどうなるだろうか
4.こちらは今朝2016年6月27日に撮ったもので、NO-2個体のその後の様
  子。こちらは急に大きな葉身が展開してきた。若干だが期待が持てるかもし
  れない。(*^^)v
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おまけ画像
琉球朝顔(クリスタルブルー)が咲き始めました。午前中は濃いブルーで、午後から徐々に紫色に変化していきます。サツマイモ属ヒルガオ科の多年草で、種子は出来ませんが蔓の節々から根が生えてきますので、挿し木が容易で生育旺盛です。冬に地上部が枯れてしまいますが、根部が生きており、春になると萌芽してきます。この花を見るとあぁ~、夏やな~と感じます。(*^-^*)
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