本日は、N.viking var boatform ×sib(Large Red系)×Ville de Rouenの交配
-その5について紹介します。

①交配番号 :NO.26
②交配親  :N.viking var boatform×sib(Large Red系)[♀]×
       Ville de Rouen[♂]
③交配日  :2013年9月25日
④採取日  :2013年12月20日
⑤播種日  :2013年12月20日
⑥発芽確認日:2014年2月6日

種子親は、N.viking var boatform同士を掛け合わせたsib-crossで、ぷりんさんが作出されたものを2012年7月に分譲していただいたものです。その名の通り、我が家に4種ある内で一番大きな赤い嚢を付けてくれるもので、形も丸い個体です。
一方花粉親のN.Ville de Rouenは、N.SuperbaとN.Mastersianaを掛け合わせたもので、5種混合の交配種です。ロアーは袋全体がやや赤く染まり、斑模様がクッキリと表れますが、ミドルからアッパーになると袋表面の模様は殆ど無くなり、内壁の模様が薄く表に透き通って見える様になります。本種の最大の特長はリップのストライプでしょうか。
この2種を交配してみました。そのコンセプトは、N.vikingの風貌に、N.Ville de Rouenのストライプ発現です。発芽して1年と11ケ月が経過しました。一昨年の5月上旬には既に本葉が展開してきましたので、第一段で連結ポットへ50株植替えを実施しました。又、下旬には15株程植替えました。9月初旬までは順調にプラッチックケース内のセルトレイで成長していましたが、別のプラッチックケースと間違って強めの光線に当ててしまい、半分程ロストしてしまいました。(´;ω;`)ウッ…
その生き残り株は少しずつ大きくなってきましたので、9月中旬にビニールポットへ鉢上げ、その後も少しずつ鉢上げしています。昨年はビニールポットからブラ鉢に植替えしています。今シーズンはいつもより気温が高めで推移していますが、本来はこの1月が一番気温の低い時期で成長は緩慢になりますが、今春以降しっかりと育って欲しいものです。
現在、特徴の異なった二株を選別して経過観察中です。一個体はリップに鮮やかなストライプが入りほぼ思いに近い個体になってくれそうな感じがします。下段写真左から、

1.こちらは種子親のN.viking var boatform ×sib(Large Red系)で、結構大
  きな丸みの強い嚢で色合もとても濃い系統
2.こちらは花粉親のN.Ville de Rouen、内班とリップのストライプがとても美
  しい品種で、襟の部分が一寸アルボの構造と似ている
3.蒴果と種子、思ったほど鞘は大きくならず、種子もあまり多くなかった
4.発芽して3ヶ月程度経過した2014年5月8日に撮った播種鉢内の様子。
  おおよそ発芽して本葉も展開してきた
イメージ 1

1.2014年5月9日、第一弾として50個体程セルトレイに植え付け実施
2.2014年6月11日、気温が上昇してきているためか、無事に活着し本葉
  を展開している様子
3.2014年8月4日、生育状況は不揃いだが、何んとか大きくなってきてい
  る
4.2014年9月7日、ボチボチビニールポットへ鉢上げしても良い実生が出
  てきた
5.2014年9月15日、セルトレイをプラッチックケースに入れて育苗して
  いるが、別のケースと間違って強めの陽に当ててしまい、大分いじけてしま
  った。この後半分程度消えた
6.同日の9月15日、何んとか調子のよさそうな個体をビニールポットへ鉢上
  げしたところ
7.2014年12月5日に撮ったもので、あまり成長度合いは良くない。気温
  が低いので致し方の無いところ。春以降の成長に期待したい
8.こちらも同12月5日に撮ったもので、嚢をアップしたもの。真っ白に近く
  二ペアみたい。未だ蔓にもなっていないので、特徴も何もあったものではな
  い。全体的に色合いが薄いが大丈夫だろうか。無事に春を迎えて欲しいもの
イメージ 2

1.2015年3月21日、草体が真っ白に近かったが生理障害だったのだろう
  か。徐々にまともな色合いになってきつつある
2.2015年4月16日、こちらは別の株だが、これも同様まともな状態にな
  りつつある
3.2015年4月30日、大きめの個体NO-1をブラ鉢に植え替えたところ。
  葉身は雰囲気的にN.Ville de Rouen似か
4.2015年5月13日、こちらは別の個体NO-2をプラ鉢に植え替えたところ
5.こちらから三枚は2015年7月4日に撮ったもので、これは左から三枚目
  の写真の個体NO-1でその後の様子
6.こちらは左から四枚目の写真の固体NO-2のその後。何れの個体もがっちりと
  してきた様で、あのニベアみたいな感じが嘘のよう。だが、一寸強光線に当
  てすぎかな?まあ、葉焼け寸前のレベルだが順調なのでこれで良しとしよう
7.こちらは補虫嚢をアップしたもの。漸くリップにストライプが入ってきた様
  で、如何に種子親のN.Ville de Rouenに近づくことができるだろうか。今後
  の成長に期待しよう
イメージ 3

1.2015年8月16日に撮ったNO-1で、最初に植替えした個体。気温の上昇
  と共に徐々に大きくなってきた
2.2015年10月19日に撮ったNO-1のその後
3.こちらは今朝2016年1月3日に撮ったNO-1。温室内に取り込んでからは
  高線量が減ったため、少し青瓢箪みたいになってきた
4.2015年8月28日に撮ったNO-2で、二番目に植替えした個体。こちらも
  気温の上昇と共に徐々に大きくなってきた。こっちの株の方ががっちりと引
  き締まった感じ
5.2015年10月19日に撮ったNO-2のその後。高線量が多い為若干葉焼け
  ぎみだが、まあ大丈夫だろう
6.こちらは今朝2016年1月3日に撮ったNO-2のその後。株はがっちりとし
  ているが、NO-1よりやや生長は遅めかな
イメージ 4

1.2015年7月14日、NO-1の個体に出来た嚢、やっとN.Ville de Rouenの
  特徴であるストライプがで始めて来た
2.2015年8月16日、NO-1の嚢。徐々にストライプ数が増え、くっきりと
  してきた
3.2015年10月19日、NO-1の嚢。良い感じのリップになってきた
4.こちらは今朝2016年1月3日に撮ったNO-1の最新の嚢。出来たてでリッ
  プのストライプがとても鮮明で美しい。大凡コンセプト通りの雰囲気になっ
  てくれているみたい
5.2015年8月16日、NO-2の嚢。こちらは全くストライプの発現は無く、
  種子親のN.vikingにやや似て、色合いが赤くなる雰囲気
6.2015年9月15日に撮ったNO-2の嚢。結構赤味が強くなってきた。本種
  も陰に隠れた嚢の方が赤味が強い
7.2015年9月30日に撮ったNO-2の嚢
8.こちらは今朝2016年1月3日に撮ったNO-2の最新の嚢。やや色合いがぼ
  やけてきた感じ(・・?
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